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プリンタのインクの連続供給方式

1 はじめに


もはや詰め替えでもありません。

連続供給です。
ここに至ったいきさつはインクの詰め替え作戦
などを読まないとわかりません。
しかし、いきさつはともかく
印刷のランニングコストを下げるにはこれがベストです。
趣旨説明を先にしておきます。
これは、単に綺麗な印刷のコストパフォーマンス追求の結果であり、
資本主義における経済流通機構になんらかの作為的な意図はございません。
これは製品ではなく、個人使用のあくまでも自作品であり、
メーカー製品の使用方法の工夫の一例です。
たとえば、エプソン製品の素晴らしいPM−950Cがなかったら成り立たないものです。
また、上質のインクを安く供給してくれる
海軍爺様の「インク77」Daiko(株)がなかったら
そもそもが始まっていませんでした。

と、当初は始まったのですが、
少しずつ考えが変わりました。
地球の貴重な資源節約のためには、
メーカーも消耗品の合理的な提供が
必要であると考えるようになりました。
形だけの使用済みカートリッジの回収をして、
環境保全を訴えるようなこ姑息なイメージアップを図るより、
インク補充式プリンタを製品化する時代になるべきです。
昔は万年筆はカートリッジ・タイプではなく
インク瓶から、補充しておりました。
また、本来なら
色味の違うフィルムを、
目的別に使い分ける銀塩写真業界のように、
さまざまなインクを選択して、
連続供給システムのプリンタを製品化して、
ユーザーに提供すべきです。

自動車メーカーが安全走行のために
使用ガソリンは当社の純正ガソリンで走るようにといって、
高い値段でタンクごとガソリンを売るようになっていたとしたらどうしましょう。
ガソリンなど、何を入れても車は走り、故障はしません。
インクなど、何を入れてもプリンタは綺麗な印刷をすべきです。
いずれにしても、このような、意図に関係なく、当HPでは
非常に簡単に自作できる「連続供給システム」を提供します。
プリンタ本体には一切手をくわえることなく
ダメならば、後戻りができますので
1色からでもやってみてはいかがでしょう。

【関連知識】

まずは必読です。
繰り返し読んで理論を頭にたたき込みましょう。
大体、失敗の原因は理解不十分にあります。
そして、手先の器用さは二の次です。
作ろうとする意志の強さが一番。

インク詰め替え方式に新たな考察を加えました。
連続供給方式の優越性の確信が深まります。
急告をお読み下さい。

【急告】
クリックして下さい
2004.2.9


第0章 歴史
まず、先に概観しておいて下さい
ひとまず成功を重ねた連続供給のオリジナル版です。

第1章 カートリッジの構造
エプソン900系のカートリッジは素晴らしく複雑で巧妙です。

際2章 インク詰め替え
インク詰め替え技術をマスターしました。完璧です。

際3章 水割り・カクテル理論
インクの種類によらず、カラーバランスを取る画期的な方法です。

第4章 スケルトン・カートリッジ
スケルトン・カートリッジはエア抜きの教育効果抜群です。ぜひ作りましょう。

第5章 PM−800C
このタイプのカートリッジはスポンジのみですので超簡単詰め替えができます。


第6
章 インク流量計測器
ヘッドクリーニングや、テスト印刷など、インクの消費量の正確な計測器です。



第7章 トラブル相談室
インクが全く出なくなった!という時も大丈夫です。
必読:目詰まりの問題に新事実発覚。
(急告が一番下にあります。)

このシステムを完成し使い始めて
およそ8ヶ月立ちましたが
その後、全く問題なくインクの途切れも皆無で、
快調そのものです。
本文でも書きましたように、
印刷のまえに必ずノズルチェック印刷をしますが、完璧です。
カラーバランスもディスプレイ画面とほとんど同じで、
詰め替えていた頃の悪戦苦闘が夢のようです。
作成された方は勿論のこと、これから読まれる方にも
安心してお奨めできますことを
ここに絶大なる自信を持って宣言いたします。
11月24日更新

なお、ダークイエローにほんの少しブラックとシアンを
カクテルしましたが
シャドー部の自然さが増し、大変具合がよろしいです。
実際にも、直射日光の日陰は青空からの回り込みで青っぽいのです。
暗部の階調改善のためにダークイエローにしたことで良くなるのは肌の暗部です。
景色一般ではダークブルーであるべきです。
6月18日


第1号機

歴史をざっと概観しておきます。


アイデアは2月頃にありましたが、
まだ、詰め替えに執念を燃やしておりましたので、
取りかかったのは、とうとう詰め替えの困難さに頭来て、見切りを付け、
4月に入ってからです。はっきり覚えていませんが5月なるかならないか頃完成。
現在はPM−980Cを連続供給システムに変えました。
エプソンのICX21カートリッジさえなかったら、こんなことは考えなかったでしょう。
キャノンは凄く詰め替えやすいです。

さて、連続供給ですが、
詰め替えカートリッジでの印刷の不具合に頭来た原因は
印刷のカラーバランスの不揃い、一定しないこと、毎回手が汚れて
苦労する割に、喜びは得られないことでした。
納得のいかない印刷が出るたびにノズルチェック印刷をしてインクが減り
何のためのインク詰め替えかわからなくなりました。

連続供給はコロンブスの卵です。
遙かに楽で、気分の良いものです。
では、当初の紆余曲折を少しだけたどってみて下さい。

【紆余曲折】

いまでも崇拝する故・長岡鉄男氏の精神を受け継ぎ
身の回り品から作るのがモットーでしたので、
チューブは自転車のパンク修理用品虫ゴムです。
3mmパイプはなんとボールペンの空軸でした。
プリンタは7色インクのPM−950C


※長岡鉄雄:オーディオ評論家、自作スピーカー特にバックロードホーンの推奨者。
メーカー寄りではないオーディオファンの側にたった辛口の評論が頼りになった。
創意工夫の喜びを教えてもらいました。
2000年5月29日ご逝去。

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この当時に使ったパーツと必需品の写真です。
虫ゴムは全く問題がなかったのですが、柔らかすぎるのと、美的にちょっとね。
おおっ、ホットボンド・ガンがまだ新しい!きれいだ!

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チューブがばたつくので輪ゴムのブランコでつり、蓋がかろうじて閉められることになる。
最新モデルでは前方半ひねり水平振り子式となっていますが
虫ゴムだと柔らかすぎるかも知れません。
でも、最初はプリンタ・ヘッドの動きを邪魔しないように
なるべく柔らかなものを考えてみました。

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次に、このようなチューブのスタビライザーを考案し、

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ポリタンクの台は初め、生まじめにこんなことをしておりましたが

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歴史的第2号機

ええい面倒だ! というわけで、タンク台がCD−ROMになり、著しく簡単になりました。
このインクタンクの高さは、かなり高いのですが、インクのぼた落ちなどは皆無で、このとおり、印刷も綺麗でした。
ただ、蓋が閉められなくなりました。これを解決するには、このページの下にあるように、
多くの人が作られたフラットケーブル方式があるのですが、問題はそのほかにもあります。
エアの混入とか、カビの発生とか、現在までに、多くの問題が生じました。
カートリッジの加工には、いくつかバリエーションがありますが、色々やった結果、
これ以外は、インクの流れにスムースさを欠き、滞留インクを作り
カビの温床となる可能性があるので、ここに書いてある方法がいまのところ、ベストです。

CD_FLOWERALLTANK.JPG - 79,214BYTES

海軍爺様はつぎのURLです。インクを買うのもそこです。
http://www2u.biglobe.ne.jp/~navy77/page007.html



全面改訂版
2003.11.20


ビギナー編
後戻りはいつでもできるので、
安心です。

まずは1色からやってみよう

0章にも作り方が書いてありますので、一度目を通してみて下さい。
しかし、以下の解説が最新で、その後のノウハウの全てをつぎ込んだものですので
これを、2003.11.20.以降の推奨版と致します。




要するにこういうものを作ればいいのです。

PRINTER_KANNSEI_NAMA.JPG - 48,045BYTES

完成品

インク・タンクは
オリジナルの第1号機で用いた横木を
L字金具を組み合わせて用いてプリントアウト・トレイに固定し、
不要のCD_RWをゴム状両面テープで貼り付け、リング状に配置しました。
それから、実働機では2mmのビニールチューブに変えました。細い方が運動抵抗が小さいので、プリンタに負担をかけません。
このままでは、インクタンクが光に晒されたままなので、後ほどアルミホイルのキャップを被せます

PRINTER_NEW_FRONTALL.JPG - 75,492BYTES

上から見た図。ヘッドが左端に行った状態。プリンタはPM−980C。
このようにひねられてビニールチューブの剛性と弾性がうまいこと働き、スムースに蓋の隙間をすれすれに動きます。

PRINTER_NEW_UPWARD.JPG - 99,739BYTES

チューブの処理はご覧のように新開発

【前方半ひねり水平振り子式】

これがもっとも製作が簡単でチューブが短く、かつ蓋を限りなく閉鎖状態に近づけられるタイプではないでしょうか。
フラットケーブル方式はチューブが無駄に長く、タンク横置きはインク監視がしにくいので、好みではありませんでした。
2mmビニール・チューブの長さは25cmぐらいです。
端をライターで軽くあぶって、キリを差し込み、3mmの真鍮パイプに入るよう広げておきます。

PRINTER_NEW_INKTANK2.JPG - 69,934BYTES
インクタンクの上部に見えるもう1本の真鍮パイプはエア導入パイプです。
ここにmotoyosi型インク流量計を付けられます。
それには、カビの胞子フィルターが付いております。
そして、普段はアルミキャップを被せます。

カートリッジの方は、このように中心に束ねます。
現在は単に3カ所セロテープで束ねています。

PRINTER_NEW_CARTRIDGES.JPG - 76,092BYTES

水平振り子式前方半ひねり方式を横から見るとこうなります。
このようにプリント・アウト・トレイの上に固定し、距離はこれくらいに離します。
何も、補助的スタビライザーはありませんが、チューブのばたつきもなくスムースな動きです。

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1 必要な道具

@ 3mm、穴開用電気ドリル
(手回しでも固定すれば可)
Aホットボンド・セット
(低融点プラスチックの接着剤)
B精密切断用ノコギリ
(パイプカッターをお持ちのようなセミ・プロならこれは不要)

以上、無いと話にならないものでした。つぎ、ほかのものでも代用できるものとして

Cその他、工具(ペンチ、キリ、カッターなど)
D瞬間接着剤(プラスチック用)

2 必要なパーツ

@内径3mmのビニールチューブ
透明がおすすめ:インクが入ると綺麗!
東急ハンズなどのちょっと趣味まで面倒見た店で購入。
(下の写真ではシリコンチューブが写っていますが、
ミクロンホールからエアが浸透し
気泡をチューブ内面にいっぱい発生させます。
やはりやめた方が良いという結論。)


A外形3mmの真鍮パイプ
(地方の方が充実している大型ホーム用品店で大概売っています。)
これは、後の述べるようにカビなどの最近の発生を防ぐ機能を持つ
銅合金である真鍮が良いです。
真鍮は、銅、亜鉛の合金で、どちらも金属表面の触媒作用により、
カビなどのタンパク合成を阻害し、繁殖を防止します。
ぜひとも真鍮をお使い下さい。

B20ccくらいのポリタンク
これは別にタンクの下置きタイプで作るなら、50ccでも100ccでも
はたまた、爺様インクのインク77・アルミパックのままでも良いと思いますが
私は、プリンタ全面に配置しインクの減り具合を監視するため、
コンパクトにこだわり、上の写真にあるような、丸い20ccです。


PRINTER_PARTS.JPG - 57,979BYTES

2 作業
(純正カートリッジの加工)

@ 補助タンク封印

カートリッジの内部構造をみて
下さい。
カートリッジ上部に穴を開けて真鍮パイプを差し込んだところから
メインタンク→インクフィルター→スタンバイタンク→逆流弁→排出シリンダ
インクがヘッドノズルへ行く最短距離のルート・以外を封印します。
これは、
滞留インクを作らないようにするためです。
一番外側の補助タンクにインクを入れてはいけません。
このカートリッジの構造は、正規のエア導入路からエアが入り、
流れが作られるよう設計されております。
したがって、密閉された連続供給カートリッジでは、流れない部分が生じます。
長いこと動かないインクには
カビが発生する危険性があります。

本当は、歴史に書いてある部分を封印すると良いのですが、
この場所を封印することが、著しく簡単です。

PRINTER_HUIN_ALL.JPG - 31,606BYTES

本当は、下の写真の従来の気密ポイントがベストなのです。
下の写真の封印した場所は、純正・カートリッジにおいては重要な通路で、
補助タンクからメインタンクへインクと後半ではエアが通る廊下です。
上で推奨する封印は、あくまでも作りやすさを優先したベター・ポイントと云うことです。

カッターナイフで青いラベルを切り開いた後、よく乾かし、
瞬間接着材の助けを借りながら、
一気にホット・ボンドを注入し、封鎖します。
しかし、ここで密閉封印を失敗する人が多かったので
上記、封印場所をスタンダードといたします。
当然、この通路にはわずかに滞留インクが生じます。
(カビの温床となるか、こうご期待!じゃなかった…)
心配な人は、ここも封印して下さい。
しかし、今回からの制作方法の中でカビ防止策を講じましたから、
大丈夫です!

B_CHOKE.JPG - 60,494BYTES

A カートリッジ上部穴開け
カートリッジ上部に「ここの真下がインク排出口です」
という下の写真の◎マークの場所に、このような角度で穴を開けます。
上から見るとカートリッジの中心部に垂直で開けます。
ここで注意することは、カートリッジの前後方向には45度に傾けますが
厚さ方向には傾かないようきちんと垂直を守って慎重に開けることです。
2mmぐらいの2層のプラスチック壁を貫通するとドリルの歯は15mmぐらい入って止まります。
到達したところはメインタンクの中です。メインタンクには薄い膜が張ってありますが、
これを破らないように垂直を守って入れたわけです。
多少傾いても、実はほとんど失敗はありません。
メインタンクの薄い膜を破くと補助タンクにインクがもれて、余分に入り、
エア抜きが大変になります。動作はいたしますが、保証できません。
というか、はっきり言って失敗です。作り直し。
なお、ドリルによる切りくずは、中に入っても上に浮きますから心配ご無用。
しかも、フィルターが途中に待ちかまえていて、すべてのゴミは遮断されています。
このフィルターについてはカートリッジの構造を参照します。
まあ、うまくやって下さい。
ドリルの歯を押し当てる前に、キリで穴開け箇所にくぼみを付けることが失敗を防ぐこつです。

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B真鍮パイプの加工

上記穴あけと、真鍮パイプの加工は前後してもかまいません。
このような歯の細かいノコギリで一方向に(下方に)一気に引き下げる方法でカットします。
4,5回もやれば、綺麗に落ちます。
これを、ふつうのように往復運動で切ろうとすると、歯が噛んで止まり、切りにくいです。
私は作業台として、9cmの角材を愛用しています。
勢いあまって指や机を切らないようにね!

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切り終わったら、キリやヤスリで端の処理をします。
角度は120度ぐらいに折り曲げ、カートリッジに差し込む方は15mm、
外に出してチューブに指しこむ方はは20mmぐらいです。
曲げるのに特に道具は要りません。手でも曲がります。
要するに一定の断面になるように曲げましょう。
少しぐらいおれてもインクが通ればいいのですが、見栄えが違いますので。

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C真鍮パイプの取り付け

差し込むとこうなります。いいねえ!

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瞬間接着剤で密閉をはかります。この処置は省いても良いとは思いますが
開けた穴はインクで濡れていて、後でホットボンドを押し込むときに接着しない恐れがあるからです。
シアノ・アクリレート系の接着剤は、水分で固まる性質があるので、確実です。
ちなみに、あまり、いっぱい付けない方が早く固まるので、付けすぎないように。

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このあと、ホットボンドを一気に押し込みながら隙間を埋めていき
封印固定をします。ここの処理を綺麗にしたいと思う方は、盛り上げた上から
サランラップを被せて、平らなものを押しつけ、固まってから剥がせばいいでしょう。
ホットボンドは固まると半透明に白く濁ります。

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完成するとこうなります。
外側の部分はチューブを取り付けるときの力や印刷動作中の慣性力でぐらぐらしないように
パイプを固定ために少し長くした真鍮パイプの根本を補強します。見たとおり。
このタイプの固定はかなり頑丈です。推奨決定版、初期型のボールペン軸の比ではありません。

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さて、ここまででカートリッジの加工は終了。
えっ、終わり?──簡単だったでしょう?

次に、インクタンクの方に取りかかります。

Dインクタンクの制作

加工する部分は下の箇所だけです。V(^o^)/〜☆

ポリタンクの下に穴を開け、パイプを固定する曲芸はやめました。
実際、接着があまり綺麗にできないし、ホットボンドのぐしゃぐしゃは
美的にも衛生面からノー・グッドです。
(-_-)

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ここの部分の作業は著しく簡単です。
3mmドリルで穴を開けて、長短2本の真鍮棒を差し込み、ホットボンドで
好きなだけ盛り込み固定すればいいのですから。
別に密閉ではなく固定するだけですからそのつもりで気楽にやって下さい。

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そして、このようにインクを吸う長い方の真鍮をポリタンクの中に底まで差し込む形といたします。
短い方はエアの導入パイプです。
これは、写真ではまっすぐですが、埃防止に90度曲げても良いのかも知れません。
私は、この後、インク流量計を取り付けるので、まっすぐでもかまわないのです。

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Eインクの充填作業

ビニールチューブをつないで完成です。
ビニールチューブの長さは、私の方式(水平振り子式)では25cmくらいです。

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ヽ( ̄▽ ̄ヽ ) ♪  完成!♪ ( ノ ̄▽ ̄)ノ

では、いよいよインクを入れて使えるようにしましょう。
初めてやる方は、胸のときめきを押さえられないでしょう。どんなかなあ…。
ポリタンクにいっぱいにインクを入れて、
このようにカートリッジのインク排出口からエアの吸い出しをします。
注射器は「海軍爺様」からインクを買うときに初回に7本付いてきますが、
7色インクですから7本要るかというと、1本でも十分です。

洗いながら使い回せばいいのですし、
実は2本で用が足ります。
初めに黄色を詰めてから、ライトマゼンタを入れ、
その後にマゼンタを入れますと、インクはほとんど汚れません。
次はライトシアンを入れて、シアンを入れ、ダークイエローを入れた後にブラックを入れると
同様に、もう一本で4色が入ります。

下の写真は第1回目の吸引では、ほとんどがエアです。

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3回目でこれくらいになりまして、実用になります。潔癖性の人は7,8回ぐらいやりましょう。
揺らしながら、傾けながら、踊りながらエアを抜く儀式です。
そうそう、インクがカートリッジに充填されるとポリタンクの中のインクは
当然減りますから補給しておきます。

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ICチップは永久チップをDaiko(株)で買いましょう。
元のチップをカッターナイフではがし、永久チップを貼ります。
特に難しいことはありません。
念のためセロテープで電極に関係ないところを貼ります。
これを7色作って、チューブを束ね

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ご不用のCD−ROMなど1枚に並べます。
私のはCD−RWに乗せました。ちょっと反射光の回折による虹色が綺麗!

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この円盤を適当な方法で、プリント・アウト台の上に設置します。
私は上述したように20mm×15mm×25cmの木材に両面テープで円盤を貼り付け
かつ、それを下の写真のように2組のL字型の金具で固定しております。
写真では木材の下に薄い鉄板が1枚貼ってありますが、無くても良いです。
そもそも、CD−ROM円盤を空中に支える構造物を作ればいいわけで、
(印刷された紙が間をくぐって出てきますので、空間を作ります。)
木材ではなくメッキされた綺麗な穴あき鉄板(名称不明)でも良いでしょう。

PRINTER_NEW_RIGHT.JPG

以上で完成です。
永久チップが無くてもリプログラマはありますか?
無くてもプリンタを騙すことはできます。
新しい純正カートリッジをつけて電源投入後に連続供給カートリッジと入れ替える方法です。
ヘッドを止めている白いレバーを倒せば、ヘッドは自由に動きます。
レバーの写真はありませんが、黒いヘッド・ユニットの下に簡単に見つかります。
ある人は
ICチップのリチャージをしてから、ふつうにカートリッジをヘッドに取り付け
ヘッドクリーニングを1,2度やって、テストパターン印刷をしてみましょう。
ここまでで問題がなければ、いよいよ印刷ですね〜。

このあと、厳密にカラーバランスを取ることになりますが、
これについては歴史をまず読んでおいて下さい。

秘密
kokodakenohanasidesu.
これは、未確認非常識情報です。
なぜ海軍爺様のインクの黒や青が薄いのかという理由が、じつは
わかったかなあ?
という、いい加減なご報告。
HEWLETT PACKARDの紙でインクの濃さの調整をやっているらしい!!
薄いといわれるブラックが、HPの紙ではじつに濃く印刷されるんです。
大発見!だ。かな。
紙によって色味が大きく違うのは常識。

経済性のために50枚入りの紙を買うのですが
ちょっと高くて、高貴なEPSON写真紙ではなく、
CANONのスーパー・フォト・ペーパーやmaxellの写真光沢紙を使っているのです。
すると、これが見事にEPSONと発色が違うので、詳細設定でかなりいじることに…。
ところがHPだとどんぴしゃり綺麗なのです〜。
次買うときはHPの紙だ。
sikasi
ダークイエローにブラックをちょっぴり入れる裏技あり
シャドー部がキリッと締まります。
ダークイエローは、結構全体の色味を支配しております。
ダークイエローに赤を混ぜると、写真全体が赤っぽくなります。
おなじく、青を混ぜると青っぽくなります。
そのほかの色混ぜ(カクテル)のテクニックについては
水割り・カクテル理論
を読んで下さい。

♡ ぴーす! V(^_^)/〜☆
NYAN.JPG - 33,779BYTES

インクの改良については更に研究を続けます。
せっかくすばらしい印刷をしてくれるPM−980Cが
連続供給システムで活躍できるよう頑張ります。

完成したPM−980Cの連続供給システム
PRINTER_NEW_FRONTALL.JPG - 75,492BYTES



「連続供給システム」友達の輪

早速製作された方々で、お写真をお送り下さいました方々を紹介いたします。

製作報告第1号は皆様ご存じ
ATOMIC様です。
ATOMIC.JPG - 45,273BYTES

第2号報告者は
http://www6.ocn.ne.jp/~zing/PM970C/
でBBSをつくり、「連続供給システム」の相談コーナーを開設なさった
阿部様です。色々な情報が満載ですので、行ってみてください。
アクリル板を加工してインク台を取り付けた美しさ
整然と取り回されたチューブの具合といい、「連続供給システム」の完成形といえます。
また、黒チューブを用いて光によるインクの褪色に配慮されております。
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【もう一つの完成形】

巨大振り子方式

次の方はシリコンチューブにミクロン・ホールの欠陥があったので
ビニールチューブで組み上げた入間市にお住まいのA.M様です。
RENZKUALL.JPG - 59,369BYTES
これは徹底していて、インクタンクが200mlですね。完全に大量印刷機です。

上の写真の、ヘッドの部分のクローズアップです。
この方も非常に丁寧な作りで、ほとんどプロフェッショナルな仕上げですね。
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すごいですね!
カートリッジにパイプを取り付けた部分の、ホットボンドの処理の綺麗なこと!
また、チューブを纏め上げた部分の処理のスマートなこと!素晴らしいです。

この方の製作上のアドバイスをご紹介します。
上の写真で見える金色のパイプは3mmの真鍮パイプ(250円/m)です。
カートリッジの上面に沿わせて差し込み、写真で見えるようにホットボンドでがっちり固定します。
ビニールパイプで引き出し、このあと、内径3mm外形6mmのビニール耐寒チューブ(60円/m)
カートリッジ一式当たり1.2mを使いインクタンクへ持っていきます。
これらの連結は全て真鍮パイプです。
快適に印刷が多量にできているそうです。
プリンタの脇にインクタンクを配置する方式は良さそうですね。
私はまだ特に現状で不都合はないのでそのままにしておりますが
これから製作する方は、この方式をお薦めいたします。

なお、インクもれや色のバランスが崩れるトラブルについては
どうも、カートリッジのヘッドへの取り付けがぴったり云っていないことが原因のようですので
まず、側面に凸凹のない仕上げをして、綺麗にチューブを取り回す工夫をすることが
成功の秘訣と結論づけます。

チューブの取り付けに無理があると、左右に動いたときにプリンタヘッドとの接合部が引っ張られて浮き
エアがノズルに混入し、接合部の剥がれ、インクの途切れ、印刷のかすれ、カラーバランスの崩れを引き起こします。
この方に見習って、頑張りましょう。



さらに
同じくシリコンチューブで気泡上がりに悩んだあげく
ビニールチューブに方向転換して成功された方の作品です。
kankoma様の連続供給システム
A.M様とほとんど同じ巨大振り子方式で作られました。

【製作情報】

チューブはビニール系のトアロンチューブ
2mm×4mmというのを通販で購入したそうです。
シリコンほど柔らかではありませんが
適度に伸縮性があり3mmパイプにも連結可能でした、とのこと。

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パソコン等のケーブルをまとめる渦巻きチューブでスマート
これが動いている様を想像すると、嬉しくなりますね。

DSCF0051.JPG - 42,660BYTES

全く快調で、いままでの苦労が何だったんだろうと、おっしゃっています。
してみると、シリコンチューブは避けた方がいいかな。
どうやら、この方式が最も作りやすそうですね。
印刷しないときには蓋ができて、
印刷しているときは、見ていて楽しいという
案外、ヒット商品かなあ。

次は、同じくPM−950Cで巨大振り子タイプを製作されたPON様の作品
色合わせに一番時間をかけたそうですが、満足の出来だとのことです。
HPの方も楽しいので、ついでにお楽しみ下さい。
http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Tone/4908/
RENZOKU_PON.JPG - 51,733BYTES
製作上のコメント
「インクボックスは100円ショップのごみ箱にアクリル板をかぶせています。
チューブはトアロンがいいと聞き、早速使いました。
純正インクタンクにアルミパイプ挿入、エポキシ接着剤で固めてあります。」
この方はインクの調整も全く私の処方箋「水割り・カクテル理論」でやられたようで、
プリンタもPM−950Cですから、ほとんど同じ兄弟です。色の再現も同じようです。

ますます進化する連続供給システム

【 7連フラットケーブルひねり系 】 

次の方は、福島県にお住まいのK.W様です。
製作と同時にHPも一緒に作られたようですので、その他の写真はそちらで見て下さい。
http://www.geocities.jp/top_fruit1/PM-970/PM-970C
970C_18.JPG - 42,489BYTES
私と同じ自転車の虫ゴムチューブでまとめて、蓋の閉められる優れもの
フラットケーブルはヘッドの可動範囲の中間で折り曲げ、右側へ持っていくものですが、
この方は90度折り曲げる方向を回転して後ろへ出しました。
この結果、インクタンクはプリンタのすぐ後ろに配置して、ゴムチューブは比較的短くて済みます。

フラットケーブルひねり系

第2弾

更に、大いに参考になるタイプが到着しました。Y.T様の7連フラットケーブル90度ひねり系です。
この方は、参考になる、かなり解りやすい写真を添付してくれました。皆で観察しましょう。
950C_RENZALL.JPG - 54,146BYTES

【制作者コメント】

このシステムの特徴は、7連のフラットチューブにあると思いますが、
シリコンチューブ7本を、板の上に並べクイックボンドVで接着しました。
約10センチ間隔で、チューブとチューブの間に1滴ずつ垂らして接着しました。
なお、普通の瞬間接着剤ではすぐに剥がれてしまいますが、
プライマーで処理するクイックボンドVは、非常に強力です。
カートリッジ側は、股裂き状態になっていますが剥がれることはないようです。
フラットチューブを20センチのプラスッチクのスケールに固定して、
スケールをプリンターに板バネクリップ2個で取り付けております。
完成後、順調に稼働しておりますが、
カラーのバランスがイマイチなのでこれから調整します。

左に行ききるとこのようになり
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右端ではこうです。なるほど〜V(^−^)/
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留め金ね
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作るモノはこれだけです。
この写真は、わかりやすく真似しやすく、親切ですね。パチパチパチ(拍手)
インクタンクの収納箱がいい!スマート。手提げも付いてフタもしまりカビ進入禁止ですね?
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最もスマートな形態です。
可動範囲の中心からの折り返し部分は帯が45度で折れることから、
理論的に対称系にチューブを作ればいいことをはっきりと示したエポックメイキングなレポートです。


入間市にお住まいのA.M様の第2弾です。
フラットケーブル方式になりました。ご本人の解説をお読み下さい。
【解説】
 今回、タイゴンチューブを入手出来ましたので、フリコスタイルより第二弾としまして、
ニューバージョンを作りましたのですが、皆様の評価はどの様に下されるでしょうか。
タイゴンチューブは透明で内径1.6mm外径3.16mm(インチサイズ)の細いチューブをセレクトしました。
シリコンチューブの内径2mm外径4mmより細い分非常に柔軟です。(ネットで購入出来ます)。
今回の特長はチューブのカートリッジ側の固定をヘッドカートリッジのカバーです。
6色でも7色でも製作でき、しかもカートリッジカバーを上げると個々のカートリッジを任意に取り外しができ、
永久チップが無い場合でもリセッターでICチップをリセット出来ます。

            
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このチューブを使用するにはカートリッジに取り付けるパイプは2.6mm位でないと入りません(3mmパイプはかなりきついです)
940Cは蓋を閉めるとチューブを引き出す隙間がないので5mm位開けてます。
閉めた状態でのセッテングをしたかったのですが、やむをえません。
一番重要なことはヘッドのスキャン時にカートリッジにストレスを与えない事と、
チューブによっての負荷が軽くなる事です。

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カートリッジカバーにチューブ・スタート点を設定したのは、
左端にスキャンした時チューブの折り返しが、
キヤビネット(ケース)の中に入り込まない様にする事にもありました。

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チューブの中間点のバーは真鍮板の厚さ0.3mmで加工は簡単です。
チューブが透明だと光によるインクの劣化が心配されますが、
インクの状態や気泡の監視が出来ますし、
A4サイズ写真4-5枚印刷しますとインクの長時間の滞留はなく消費されます。
又休止中は防塵カバーをかけてますので対策は万全です。



新しいアイデアは続々と来ます。

「いばっちょ」さんの、これまたグッドアイデアの作品です。
このシステムの特徴は、ヘッドの動きに対するチューブのたわみを前に持ってきたことです。
この結果、私の現在の方式と同じ前方半ひねり水平振り子の一種となり、
蓋がある程度閉じて印刷できます。以下、本人の談。
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『これといった特徴はないのですが・・・
なぽちゃんのnのロゴをこれでもかというくらいに、
プリンタとインクタンク箱、リファイルタンクに貼り付けました。(-_-;)
事後報告になりますが無許可貼り付けてすいません。』

( おーっ、本当だ。こういう使い方もあったか!
ATOMICさんデザインのロゴです。他のみなさんも良かったらどうぞ。 )

『これで「その蛇みたいにぶら下がっているのは何(?_?)」
というようなことを言う
友達にいちいち説明しなくてもいいから^^;です。』

( ちょっと写真がつぶれて、わかりにくいと思いますが、真ん中に )

『配管をまとめて、高さ35ミリくらいのゴムを切り欠きそこに挟んであります。
こうすることにより・・・次の写真のように・・・プリンタのフタのストッパー代わりにもなりますし

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ある程度閉めたままで印刷できます。
といっても大したことはありませんが・・・ない知恵をしぼった結果がこれです。
インクボトルの高さか問題にされることがあるようだったので、一応プリンタヘッドの高さと合わせたつもりです。』

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『こんなような感じですが・・・ようやく完成にこぎつけ・・・インク漏れもなく安定してます。
次は・・・何をしようかと・・・新たな製作案を練っているところです。』



次は「愛知のカラス」様のシステムです。
 
『皆様の連続供給を参考にして製作してみました。システム全体は入間市のA・M 様2号機の
真似です。蓋の後部にチューブを通すのは福島県のK・W様・ 阿部 様と同じです。』
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「インクボトルはチューブと一緒にWEB購入(PPボトル、50ml)、
インクボトルのフィルターにラジコン飛行機用のウエイト付
燃料フィルターを使ってみました。(WEB購入、バブレス タンクウエイト ミニ、2個770円) 
インクボトルのケース(100円均一)はY・T様を参考にしました。
普段はケース内を遮光しています。」

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このシステムが他と違うところは上の写真でわかるとおり、カートリッジの片面を剥がし
かつ、オリジナル・アイデアで上部を切除した『ガワ剥ぎ上部切断カートリッジ』であることです。
このことで直接インクフィルタ室へパイプを確実に直結できて最短距離を達成したことでしょう。
たしかに、パイプの出っ張りが少し下についてチューブの引き回しにもゆとりができます。
フィルタは抜かすことができないし、円運動の後の逆流防止弁を飛ばすことは
インクの制御が不能となります。このショートカットが今のところ最大限です。



皆で考えれば
どんどん良いものができますね。

※どうぞ製作記事(写真付き)をお送り下さい。紹介させて頂きます。

ふたたび
【関連知識】

まずは必読です。
繰り返し読んで理論を頭にたたき込みましょう。
大体、失敗の原因は理解不十分にあります。
そして、手先の器用さは二の次です。
作ろうとする意志の強さが一番。


第0章 歴史
まず、先に概観しておいて下さい
ひとまず成功を重ねた連続供給のオリジナル版です。

第1章 
カートリッジの構造
エプソン900系のカートリッジは素晴らしく複雑で巧妙です。

際2章 インク詰め替え
インク詰め替え技術をマスターしました。完璧です。

際3章 水割り・カクテル理論
インクの種類によらず、カラーバランスを取る画期的な方法です。

第4章 スケルトン・カートリッジ
スケルトン・カートリッジはエア抜きの教育効果抜群です。ぜひ作りましょう。

第5章 PM−800C
このタイプのカートリッジはスポンジのみですので超簡単詰め替えができます。


第6章 インク流量計測器
ヘッドクリーニングや、テスト印刷など、インクの消費量の正確な計測器です。



第7章 トラブル相談室
インクが全く出なくなった!という時も大丈夫です。


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