創始2002夏
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プアマンズ・ストロボ大全
ものは考えよう
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代表的写真のサムネイルをクリックしてみて下さい。
花や昆虫の撮影で欲しくなるのがツインストロボ。でも高いのだ!
今すぐ作れる制作費ゼロの名付けて・プアマンズ・ツインストロボ誕生!
解説:右上の白い虫はアオバハゴロモの幼虫です。
(学名 Geisha distinctissima Walker)
1.はじめに
『 必要なものがあると何でもすぐ買おうとするのはいけないことだ 』
と、故長岡鉄男氏はおっしゃった。私はその言葉が好きだ。
ストロボは色温度6500℃でほぼ太陽の温度放射と等しいスペクトルを有し、
色を良く再現して理想の光である。
しかし、大変な欠点を持っている。それは、カメラのレンズのすぐそばで光るので、
光軸に垂直な面がテカルことである。
ぴかぴかな鏡面を持つ物体の撮影は、まず失敗する。
それに、点光源なので、ストロボとレンズを結ぶ反対線上にいやな陰を作る。
わたしは、そういうわけでストロボが嫌いだ。
でも、ツイン・ストロボは違う。
テカらないし、陰も出来ない。
昆虫の写真などでは斜め横から日の光の射すごとく、
まことに幻想的な絵が撮れる。
☆
多岐に亘るバリエーションを整理するため、再構成します。
これらを用いたサンプル写真は下線文字かストロボの写真をクリック!
第1部 ツインタイプ
★ プアマンズストロボの理論
──プアマンズ・ツインストロボの誕生──
初めての方は、ここをお読み下さい。理論と製作法および歴史が書いてあります。
原型 TypeT から Type X および 最新の開発ビッグ・アイ
プレーン・タイプ 初期集中型ツイン 本格型ツイン
最もシンプルなプアマンズ・ストロボ 大型の花を撮るため開発
Type W改 は結構使えます。 通常の物撮りに威力を発揮します。
てっぺん降り注ぎシングル
これらのサンプル写真は各ストロボ・タイプ写真のサムネイルをクリックして下さい。
旧タイプのサンプルは少なく、ページは共通です。
第2部 特殊ストロボ部隊
ツイン・タイプではありませんが、正面照射の欠点がなく、
自然なライティングから、禁断の逆光ライティングまでを実現します。
★新てっぺん降り注ぎタイプ 禁断の逆光ストロボ
進化型 TypeY ミュータント型ロングヘッド鎌形Type
第3部 超マクロタイプU
花のステージ、蛍キャッチャー、バグスナイパーの近代兵器3種
(進化型 TypeZ から Type \まで)
リングストロボ横照らし 超微発光・蛍キャッチャー万能型バグ・スナイパー
本格的リングストロボの原点 リングストロボの改良版で リングストロボ簡易版です。
光軸に垂直な光を照射 蛍などの光に敏感な虫専用 横照らし劇場の新型で高速に動く
最も色の純度が高く映ります。 横照らし劇場の新型で低速に動く 飛翔系昆虫のために開発。
花専門でしょう。
ホタル系昆虫のために開発。
これ、良いですよ。お薦め。
☆
バグ・スナイパーは花を撮ってもグッドです。
新型5本直列タイプU(スタビライザー付)に乗せてありますが、
もちろんストロボ自体で充分威力あります。
第5部 中距離バウンス型
☆プアマンズ・バウンス・タイプ出現
──帆掛け船── ──巻き貝── ──ビッグアイ・プロジェクト──
バウンスタイプ 小型の花を縦位置で撮るため ツインで陰なしバウンスをめざす
少し大型の花の柔らかな これも、結構発光量の集中力があり 光量不足で最も難しいです。
陰なし画像を求めて開発 柔らかで背景にも光が届き、色が残ります。記念写真にも使えるかな。
黒猫「ハナコ」が綺麗に写るバウンス型「帆掛け船」
このタイプは、もう一つ、「鳩が出ますよツイン」を開発中です。
☆
「帆掛け船」の作品のはじまり
というわけで、突然ですが特別出演で〜す。メス2才。
港の見える丘公園で撮影中に花の中から出てきて
足にまとわりつき、空腹を訴えました。
幼児期に生きるか死ぬかの野良猫だったので気が強く、抱くといやがり
「カー、カー」(猫の威嚇音:コブラと同じ類の音)怒ります。
これがまた、可愛い。
☆
HISTORY OF HANAKO
2001.9.8
拾われたときの最初の写真。
大型ネズミぐらいの大きさで手のひらに乗りました。
ガリガリで生ゴミの匂いがしました。
車に乗せると、安心したのかぐーぐー寝ました。
しばらく目やにと涙が出続け点眼薬を差して直しました。
公園で、観光客にお菓子を貰っていたらしく
猫なのにチョコレートが好きです。
好物:ピーナッツ・チョコ
真っ黒な被写体はカラス同様むずかしいのです。
【 プアマンズ・ストロボ友達の輪 】
BBSでおなじみのPUKAPUKAさんは、
丁寧な造りとオリジナリティあふれるデザインの独自路線を歩まれております。
リバースリングによる1眼レフ用レンズを付けてのマクロ撮影など、
マクロ撮影にこだわるプアマンズストロボの盟友です。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Miyuki/8396/
プリンタ連続供給システムでおなじみの
ATOMICさんが作られたHPです。
物撮りに最適なプアマンズ・バウンサー「ぼんび君」という、
これもオリジナル・デザインのバウンサータイプを開発しました。
なかなか優れもので、このタイプ黒猫撮りに威力があるようです。
これで撮ったレストランの料理の写真も綺麗です。ぜひ見に行って下さい。
http://www.geocities.jp/kurosirotorao/
価格コムでもおなじみのジャドさんの作られた
プアマンズ・ストロボのいとこ、プラバンス・ディフューザーとストロボです。
ライティングのこだわりから、照射角度が変えられるタイプとなりました。
HPは現在進化増殖中です。
http://prime.lib.net/camera/index.html
なぽちゃん掲示板でもおなじみの
K-Hyodoさんが作られたプアマンズストロボです。
プアマンズ精神にあふれた出来映え!
お便り紹介
『クローズアップレンズ AC No.4 購入記念ということで、D7UG用のプアマンズストロボを作ってみました。
最大の特徴は、素材が布テープだということです。
従来の厚紙タイプは、工作がやや面倒な上に壊れやすいという欠点がありましたが、
この布タイプは加工が比較的楽で壊れにくいというのが特徴です。
また、丸めることもできるので、持ち運びも楽々です。
向きや角度もその時々で適当に変えられます。
作り方は、アルミホイルの裏側に布テープを貼り、
筒状に丸めて適当に形を整えたあと、テープで固定していくだけです。
上のプアマンズ・ストロボで撮影しました。
プアマンズストロボ写真をもう一枚です。
光の当たり方がやわらかいというのもありますが、
余計な背景がなくなるというのも嬉しいですね。こんな面白い写真が、
ほんのわずかな投資と労力で撮れてしまうのですから、本当にありがたいことです。』
(以上K-Hyodoさんのお便りから)
http://www.synapse.ne.jp/k-hyodo/
お次は中部地方にお住まいのnao様より、
ニコンのE5000で超マクロシステム用にプアマンズストロボを作られた
作例を送って頂きました。
お便り紹介
プロトタイプにかなり慣れてきましたので、2号機を作ってみました。
位置がずれないように、アクセサリーシューに固定することにしました。
短小タイプですが、中にティッシュが詰めてあり、光は拡散します。
外が黒いのは、職場にあったカッティングシートを貼ってあるからで、
ボール紙の織り目にカッターで傷を付けても、このシートに届くほど深くなければ、バラバラになることもないです。
E5000は例の逆オニギリ型ストロボですので、カマボコをひっくり返したような筒になっています。
このカメラはNo.3以上のクローズアップレンズをつけると、テレ側で3センチまで近づけます。
ですから、こんなに短いモノで足りるわけです。
【第2弾】
株式会社栃木ニコン社製のテレスコマイクロ装着+プアマンズストロボ
http://www.tochigi-nikon.co.jp/products/telescomicro/tokutyou.html
これによる作品紹介
nao様『始動いたしました。
ヒメフチトリというけっこうレアなゲンゴロウの後ろ足です。
1/2000シャッター、いっぱいに絞って7,6です。
オール状になっている部分で、幅5〜6ミリくらいが画面いっぱいに写っています。
ホントはこの倍くらい大きくなるんですが、撮影が難しすぎます。
この写真も生体ではなく標本です。
収差、被写界深度、申し分ありません。
プアマンズストロボものすごい!』
たしかに、このテレスコマイクロも凄い。
銀塩時代からの写歴の長いベテランの方からも戴きました。
大阪在住の寸太様から、メーカー製プアマンズ・ストロボキット
みたいな出来映えの作例です。
お便り紹介
大阪市在住の「寸太」と申します。
二次電池について調べていたところ、なぽちゃんさんのHPでプアマンズ・ストロボを知り、
花や昆虫の写真を見て感動してしまいました。
自分もこんな写真を撮りたいと思い、オリンパスC700UZ用のプアマンズ・ストロボを製作しました。
http://photo.www.infoseek.co.jp/AlbumPage.asp?m=0&key=1157214&un=101414
にアルバムを置いてありますのでご覧いただければ幸いです。
現在はC700を手放し、Dimage A1とX50を購入し試行錯誤の最中です。
チプマンズストロボ誕生!
関西在住のchipoo様より、渾身のシンプル・プアマンズ
作者曰く、出来るだけ完成度が低くなるよう努力されたそうです。
こういうの好きですね!
1眼レフに虫眼鏡レンズ「ヤマノン」を付けて、
見応えのある写真を撮られる東北在住のS.Yさんから
ディヒューザー・ツインストロボのお便りです。
なぽちゃんのデジタル写真館でおなじみのtshさん製作
牛乳パックプアマンズ・ストロボです。
比較的面積の大きなアルミホイルの反射板による光放射は
陰をボカしてやわらかな光線をファイジーです。
発光面積が大きく光が回り込んでくれるので、柔らかな、
それでいて被写体のディテールを余すところ無く写し取る力があり、
申し分ない性能ですね。
大きいことは良いことのようです
http://tsh-a.air-nifty.com/a/
次は、新潟市在住のnsaitowさんの考案した、
リングストロボ風プアマンズです。
これは、光がリングストロボのように
レンズの周りから前方に出るよう工夫されていて、
いままでの上からとか横からという、発想とちょっと違います。
外付けストロボの豊富な光を。まず下に落とし、
それを45°反射板で2回折り曲げ、レンズの両側に導きます。
ただし、この前方は開いているので、
反射の角度との関係で多少散乱しつつ、逐次漏れて前方へ出て行き
最後には一番下の斜め反射板で全部前に出されます。
よって、これは『なんちゃってリングストロボ大賞』を獲得です。
以下、ブログの文章の一部を紹介します。
http://blog.goo.ne.jp/nsaitow
前略
…いろいろ見てるうちに、「プアマンズストロボ」を見つけた。
ストロボというか、内蔵ストロボの補助道具で、厚紙とアルミホイルで作る、
マクロ撮影のとき上方から光を照射したり、マクロリング風のものを作ったり
紙だから、器用な方は好きな形に作ることができる。
で、元来不器用な私も挑戦しようと思い、
中学生の時に「技術.家庭科」で製図をしたことを思い出しながら、
カメラやレンズに定規を当てて、筺体の形と大きさを検討する。
簡単に製図したかったのでグラフ用紙を使い二分の一の縮図を書く、
最初だからなるべく簡単な形にする、筺体を大体決めたら、
これを「ひらき」にした展開図を描く。
あとは、小学生が使う方眼が描いてある厚紙を買ってきて
製図の通り線を引き切り抜く、
切り抜いてから作る上げるには不器用なもので半日かかってしまった。
…後略
nsaitowさん有り難うございました。
素晴らしい写真が撮れることを期待しております
2006.5.18
アマンズ・タイプのストロボが出来ましたら
ぜひ、写真をお寄せ下さい。
これら小さな花の美しさはマクロ撮影で発見されるものです。
本格的撮影はこれからです。乞うご期待!
創始2002夏
LOGO by ATOMIC