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プアマンズ・広範囲ストロボ

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花や昆虫の撮影で欲しくなるのがツインストロボ。でも高いのだ!
今すぐ作れる制作費ゼロの名付けて・プアマンズ・ツインストロボ誕生!


 POORMANM.JPG - 15,923BYTES
創始2002夏
LOGO by ATOMIC

【プアマンズ・ストロボの歴史】

2.ちょっとした光沢についての講釈

ふつう物体はつるつる・ぴかぴかの光沢面ではないと思っているだろう。
それは、人のスケールの巨視的に見た場合であって、
顕微鏡で見ると
結局表面を構成する物質の結晶面や粒界面がそろっていないだけで
どんな物体でも表面はぴかぴかなのである。
鏡面研磨した金属面やカット面だって、表面をヤスリでザラザラにしてしまえば白なのだ。
オーディオ製品のパネルのヘアライン仕上げとはそのことだ。
顕微鏡で見たら、金属光沢をした微細な溝の連続なのである。
石だって結局は鉱物の微結晶の集まりだし、それがバラバラになった砂だって、透明な鉱物の微結晶である。
だた、面がまちまちな方向を向いているため、光源ではない方向にも反射光が行き、
分子や原子の吸収スペクトルや発光スペクトルに対応した色(波長の違う光)を放つのである。
これが乱反射

一方鏡面反射では
可視光の全域でほぼ一定の反射率であるために、
反射光の色が光源と同じ色のとなるのだ。
直射日光やストロボが光源なら、微粒子の中でこちらを向いた光沢面が鏡面反射をして白く光る。
こいつがテカリの張本人だ。
厳密に云うとレンズの光軸とストロボの照射軸の二等分線上にある垂直な光沢面は、
反射の法則で、完璧に白くぴかぴか光ることになる。
乱反射をしているつもりのザラザラな面もこの条件に当てはまる面が必ずあり、
それが、5パーセントであっても垂直な鏡面反射は圧倒的なので、
ちょっとでも別な方向を向いている面からの色の付いた放射光にかぶってしまうのだ。
だから、測方から照射する光源が良いことになる。だが、一つだと陰が出るので二つなのである。
リングストロボは結局レンズに近い点光源がご丁寧に360度ぐるりと付いているのと同じで、
光沢面はテカってしまう。陰が出来ないだけである。

☆     ☆     ☆


1.プアマンズ・ツインストロボの登場

タイプT型

近接撮影全般に向き、室内の記念撮影や物撮りで、活躍場所は広いと思う。
陰が出来ないので良い、比較的遠くまで光を送る。制作はきわめた簡単。雑に作っても機能する。


1.制作編

(1) 厚紙(プリンタ用紙の中に入っている台紙)をいっぱいに使って下のような展開図にして切りだす。
下の小さな四角はストロボの直前に位置して光を左右に分配する三角形の反射板のための台紙。
四角い穴は内蔵ストロボをつっこむ穴。
左下はまだまだ頼りになる5本直列電源。この写真を撮っている。
TENKAI.JPG - 31,105BYTES

(2) 内面にかなり適当にアルミホイルを接着剤で張る。
GINGAMI.JPG - 39,052BYTES

(3) 本体を接着して完成まぢか。
真ん中に突起があるのは、内蔵ストロボをあげたときに出来る窪みへつっこんで固定するためのもの。
最初の展開図にはない。後から作った。みなさん、適当にどうぞ。
開口端の部分の45度反射板の長さが足りなかった。しょうがない。付け足そう。
KANSEI_OMOTE.JPG - 31,197BYTES

で、裏から見るとこうなる。
KANSEI_URA.JPG - 26,308BYTES


(4) では、実際に使ってみよう。わくわく。
取り付け固定は中央突起がちょうどとっ手のようになっているので、そこへ輪ゴム2本を使ってファインダーに引っかけた。
具合の良いことおびただし。


前から                         上から  
TWIN_FRONT.JPG - 17,811BYTES  TWIN_UP.JPG - 15,163BYTES

このシステムの固定は輪ゴムでやりましたが、工夫次第です。


2   ☆実写!★夜だ。

な、なんだこれは。なんだ?ネズミか。いや、尻尾が違うぞ。
HANACHAN_ON.JPG - 30,713BYTES
こたえはこのページの一番下。


本来なら中央がつぶれてしまうこのようなものまで、この通り。
AIWA_ALL.JPG - 29,555BYTES


もっと驚異的なのがこれ。
AIWA_ON.JPG - 35,388BYTES


はずして、普通の内蔵ストロボ状態では、こうなる。
AIWA_OFF.JPG - 29,644BYTES

☆     ☆     ☆

花や昆虫の写真はあした撮ろう。今夜はもう寝るべし。
8月4日(日)深夜



これが答えです。
回りに照明が何もない真っ暗な状態なのに
Q:よくピントが合いましたね。
A:実はMFですよ。
少し遠い被写体では陰はどうしても出る。
HANATYAN_ALL.JPG - 39,214BYTES

★  ★  ★

 

 

タイプU

光集中型で超マクロタイプ。遠くの撮影には向かない。

制作編

ご要望があれば、展開図のサイズ入れをした図面を描きましょう。
いまは、取り急ぎ結論まで見て下さい。

(1)厚紙のカッティング

今度はプリンターの用紙に入っているA4の台紙を一枚半使ってこのようなものを作る。
(展開図は完成写真を見て想像してください。)
BEFORE_ALL.JPG - 42,079BYTES

(2)今度は左右個々にはストレートな構造なので、あらかじめアルミホイルを平らなうちに張ってしまう。
TWIN2_TENKAIG.JPG - 31,728BYTES

(3)アルミホイルを張り終わった状態
TWN2_ALL.JPG - 44,023BYTES


(4)これが全体像。左右の導波管は垂直に交わっています。
TWIN2_KANSEI_ONLY.JPG - 29,963BYTES

5)完成図。最初が既に45度前方へ進むので、最後の反射板で90度おれることになる。
従って、光の散布される領域はカメラの前方10cmから35cmぐらいの狭い範囲である。
その辺りをかなり明るく照らし出すパワーがある。
1/2000秒でF9.5でも明るすぎてハイキーとなった。
調光補正ををー1.3位かけて丁度良い位であった。
まさしく超高速シャッターで被写界深度最高の画像を追求できる。

TWIN_KANSEI.JPG - 24,879BYTES

このバージョンは補強も入っていて少しデラックス。
★プアマンズ・ツイン・ストロボシリーズは、この後も、いくつか考えているので乞うご期待。
最終的には、草むらを撮ったときに斜め上から木漏れ日が射すがごときライティングや、
♪もしかしたら、ストロボの逆光を狙っています。

☆     ☆     ☆


☆実写!@昼だ、あ、暑い。
DiMAGE7・マクロ+クローズアップNo.

(1600×1200画素を1/4にサイズダウン)


夏の真っ昼間だというのに後ろが真っ黒!
…このうしろなんだっけ?


小さい画像だと解らないが元画像は凄い。
いかにぶれないことがシャープさをもたらすかが解る写真。
ただし、これらすべての画像は1600×1200(200万画素)で撮っています。
注:大きな画像と入れ替えました。以前の画像のすこしトリミングです。
RED_TUBOMI.JPG - 82,878BYTES


これも小さい画像だと解らないが、元画像ではマウスの上にいっぱい塵が乗っているのが写っている。
鎖はディテールがあって、一つ一つ光っている。いや、おもしろい。

MAUSE.JPG - 42,921BYTES

 

ツインではないのに
タイプV

木漏れ日の射すがごとくに…
陰が欲しくなった人へ捧げる、シングルライトてっぺん降り注ぎ型。

ストロボらしくない画像が欲しくて、考えてます。シリーズ第3弾

1.製作編

(1)ふたたび、いくらでもあるプリンター用紙に付いてくる厚紙を用いて、
今度は短い方の辺から4cm角の筒を作る。
ただの1本筒なので本シリーズ中最もシンプルな構造。
ただし、ちょっと傾けるので、、意外とその後の工作が難しい。

SINGLE_START.JPG - 29,439BYTES

(2) 内蔵ストロボをつっこむ穴。このとおり、傾けて取り付ける。

MONO_KUTI.JPG - 24,870BYTES


(3) 完成図、シリーズ3作目なので、だんだん解説も手抜きになってきた。
ちょっと詳しく説明すると、取り付け部の角度はtanθ=0.5;つまり4cmに対して
2cmだけカットといえば解りますか。
先端の開口部はtanθ=1、
つまり45度であります。
それを上の写真にあるように傾けて穴をあけると、
取り付けたときに、下の写真のように斜め左前方に出ていく形となります。
唯一難しいのが、この取り付けで、現物あわせで台座をつける。
そして、固定方法がまた悩ましい。結局輪ゴム作戦。


  SINGLE_SIDE.JPG - 17,416BYTES  MONO_KANSEI.JPG - 21,878BYTES

 

☆     ☆     ☆


☆実写!@朝だ、涼しくない!。


RED_LEAF.JPG - 65,535BYTES

以前の画像のトリミングです。
DROPS.JPG - 103,090BYTES  

♪次に残すは禁断の逆光ストロボなり〜☆

 

追補

☆おなじみの団子虫です。うちの車のボディよりきれいです。

DANGOROMUSHI.JPG - 108,708BYTES

 

 

展開図が出来ましたのでご利用下さい。

TYPE1.JPG - 54,845BYTES

TYPE2.JPG - 59,061BYTES

TEPPEN.JPG - 48,608BYTES

続報:てっぺん降り注ぎタイプW

サンプル写真追加
(DiMAGE7i望遠マクロ+クローズアップレンズNo.4)

タイプVではちょっと遠すぎたので筒の長さを4cmだけ縮めたバージョンです
つまり上の図で15cmのところを11cm、21cmを17cmにします。


SEMI_KAOUP.JPG - 87,397BYTES

クローズアップレンズNo.4を付けると
タイプVでは光の集まる領域がもう少し遠くに行ってしまいますので
このような超クローズアップ写真用に作りました。

本格的なツイン・ストロボタイプXもつくりました。

タイプX
本格派ツインストロボの決定版!

降り注ぐ光の威力。これでないと写せない画像
とにかくマクロ撮影が好きな人に捧げる、てっぺん降り注ぎツイン型。

ストロボらしくない画像が欲しくて、考えてます。シリーズ第5弾

展開図はありません。私も現物あわせで作りました。
はじめに開口が90°回転したTYPEUをつくり、紙を削って傾けるのです。
写真を見て理解してください。DiMAGE7i+TypeTで撮影

FRONT_TTWIN.JPG - 47,962BYTES

タイプVはストロボ光が1点に集中照射!
したがって、電池を消耗しないのだ。
P−TTL調光モードにしないといけません。
(ADI調光ではダメです。)

てっぺん降り注ぎタイプW改
2003.7.10

てっぺん降り注ぎタイプの最も簡単な形を紹介します。
初心者でも、紙、カッターナイフ、ボンド、アルミ箔などの
準備さえ整えば、
おそらく30分で出来るでしょう。
これでもプアマンズ・ストロボの精神があふれた上等の写真をお約束します。


TEPPEN_NEWHALF.JPG - 45,094BYTES

真上からの照射となりますが、
カメラを傾ければ、映像上斜め降り注ぎのシーンが撮れます。
このタイプ改の特徴は、内蔵ストロボに取り付ける部分が
3角のペンタプリズム風になっていることです。
おわかり頂けるでしょうか、取り付けは至って簡単です。
後ろの3角の部分を「カポッ」とはめるだけです。
固定を決めるには、お得意のホットボンドで
ポップアップストロボの横に出ている爪に引っかけるような
出っ張りを内側に付けることで可能となります。
ホットボンドの内側への塗りつけは、あなた次第です。

てっぺん降り注ぎタイプW改のサンプル写真

撮影2003年8月31日
DiMAGE7i+KenkoクローズアップNo.4

SIMPLE_SEMIFUP.JPG - 65,935BYTES
最も簡単なプアマンズストロボ、製作時間30分でこれくらいは撮れます。
F9.5 1/2000秒 発光補正−2.0 


SIMPLE_SIJIMISIDE.JPG - 69,340BYTES
最も簡単なプアマンズストロボ、製作時間30分でこれくらいは撮れます。
F9.5 1/2000秒 発光補正−2.0 


プアマンズ・ストロボ写真のサンプルは、ここから

花の郵便屋

虫の世界

 POORMANM.JPG - 15,923BYTES
創始2002夏
LOGO by ATOMIC

AOB.GIF - 969BYTES