プアマンズ★リングストロボ
横照らし劇場
TYPE[
ついでに本邦初登場プアマンズ・リングストロボ横照らしバージョン
いわゆるリングストロボは正面を照らし、陰なしですが、陰影が欲しいので陰ありの
リングストロボとなりました。
プアマンズ・リングストロボ横照らしバージョン
撮影サンプル
どういう訳かピントが一番シャープです。なんでだろう。
額紫陽花のおしべの部分
その拡大(原画)かなりシャープですね。
DiMAGE 7i のレンズは、ぶれないとこうなります。
なぜか非常にピントが合いますね。このストロボ。
光量はもっとも無駄がなく、チャージも速い、ほとんど連写できます。
撮影データはF9.5 1/2000秒 光量補正−1.0(p-TTL)
側面からの光量が圧倒的でコントラストが良いためですかね、輪郭がシャープです。
これなんだと思いますか? 答えは写真の下。
ネギ坊主です。ネギの花ですね。
いままで何度挑戦しても失敗した花です。ついに撮れました。
シンプル・プアマンズで撮り、納得いかずリングストロボで撮り直しました。
このような厚手の花びらは周囲からの豊かな光を必要とします。
クリハマ花の国はポピーがいっぱい
リングストロボは昆虫にアプローチするのが難しいのですが頑張りました。
ここからは虫入りバージョンです。
ご近所にはいっぱいいるキバネセセリ蝶
グリーンの発色が素晴らしい蜘蛛君
まめヒラタアブが向かっていく先に
巨大なムラサキツユクサが…
見事な金蠅のメタリックおしり
映っているのは空だろうか?
ということは、今年のメインはリング・ストロボ横照らしバージョンで行こう!
これの簡易バージョンのアイデアがあります。乞うご期待!
さらにサンプル写真を見たい方は
花の郵便屋&虫の世界へどうぞ
その後、リング・タイプ・ミニ(中央)をもう一つと、
ツインストロボ超マクロバージョン(左)を
作りました。
TYPE [ 改
蛍キャッチャー
( これでホタルを撮りました。)
このストロボはきわめて発光量が小さくできております。
スポットライトをリングの中央付近に集中して周辺への光洩れを極力セーブしてあります。
これにより、他のホタルを驚かさない配慮です。
測ったわけではありませんのでいい加減な話ですが
照射光量は1/1000以下です。
もちろんモデルのホタルは一瞬目が眩みますが被害は最小限です。
【ホタルについて】
ちなみにホタルを補助光なしで撮影するのはきわめて困難ですが
プアマンズ・リングストロボで撮るのは比較的簡単です。
人間を全然警戒しないため
止まっている草を手で確保しカメラに向けることができます。
飛んでいるときはもちろん無理です。
でも、草むらにしゃがんでいると目の前をホタルが
光りながら曲線を描いて
ゆっくり飛ぶ姿は、かわいく優雅です。
アニメの「ホタルの墓」で描写されていた飛び方ですね。
点滅をしながら飛ぶときに、かすかに音がして、あたかも線香花火のような具合に
尻の火が燃えるような錯覚が起きます。
これは、もちろん羽音でしょう。
でも、この音は、いかにも命の火を点して飛ぶ蛍の短命さを思い起こさせ、身にしみます。
ホタルは飛び始めて10日ほどで死にます。
やはり、ホタルは肉眼で鑑賞するのが良いでしょう。
【警告】
大勢の人が鑑賞に集まる、ホタル祭りのような場所では、
当然ストロボ発光は言語道断の行為ですし
バウンス光が期待できない暗がりの場合、フル発光してしまうストロボでは
ホタルが白飛びしてしまってろくな写真が撮れないと思います。
そうして、いたずらに漏れた光はホタルの生殖活動を妨害し、大きなストレスを与えます。
ホタルの雄と雌は、点滅のパターンがちがいますから、お互いに異性を見分けるために
目を凝らしているわけです。そこへ強烈で無粋なストロボ光を放射するのは
夜の公園で語り合う恋人たちの群に、突然街頭演説のラウドスピーカーが
やってきて、雰囲気をぶちこわした以上の破壊活動です。
良いところは全然ないし、写真も全然期待できませんから
ストロボ撮影はやめましょう。
☆
ちなみに、実は私は
そういう混雑が予想されるところへは行ったことがありません。
三浦半島には野生の蛍が
金田湾付近とか、結構いるのです。
それと、夏のさかりになると海には夜光虫が見られます。
☆
最新作はこれまで作ってきたプアマンズ・ストロボのマクロタイプのうちの
総決算とも言うべき、いい所取りバージョンでして
リング・ストロボの光回り込みによる色の豊かさと
てっぺん降り注ぎタイプの撮り安さ
そして、コンパクト設計を心がけた作品です。
リング・タイプは被写体へのアプローチがネックです。
花の撮影では問題ありませんが、相手が逃げるものですと先端が突っかかって不向きです。
かといって、てっぺん振り注ぎでは昆虫の場合、陰のためディテールが写りません。
昆虫はディテールが命です。
したがって、これは
昆虫用
TYPE \
バグ・スナイパー横照らしタイプ
このプアマンズ・ストロボでマクロを撮り始めて気が付いたこと
虫は山にいません!
人の住んでいる住宅地や公園など
花が咲いている場所と、餌のありそうなところにいます。
虫といえども一番大切なのは食べ物でした。
生きるのは大変なのだ。
☆
それと、野良猫も虫がいなくなって、生きづらくなっております。
昔の飼い猫が、いわゆる猫まんま
(ご飯に鰹節をかけて、少しのしょうゆで味を付けたもの)をもらって生きられたのも
自然環境に虫がいて、貴重な蛋白源となっていたからです。
ネズミも虫もいない現代では、飼い猫はキャッツ・フードでないと栄養失調になってしまいます。
まして、野良猫は生きていけません。猫の主食はタンパク質ですからね。
公園などで「猫に餌をあげないように」と書いてあるのを見ると悲しくなります。
世の中に、生きているのは人間だけにしようというのでしょうか。
良識ある国は、野良猫に冬を過ごす家を公園に造ってあげているというのに
日本はだめですね!
公園など、植木の下草を雑草といって、きれいに毟ったり、刈ってしまい、
虫のいる場所をなくしてしまう馬鹿な管理者が増えました。
生き物には本来、害虫とか雑草とか危険動物などはいません。
教訓的な話があります。
コガネムシ=黄金虫
とはゴキブリのことです。インターネットの検索で
「コガネムシの歌」というのをひいてみてください。
http://www.d-score.com/ar/A03033102.html
http://www.afftis.or.jp/konchu/gokiburi/goki03.htm
http://www.h2.dion.ne.jp/~usako/gokiburi2.html
貧しかった時代、食べ物のある裕福な家にしかゴキブリはいませんでした。
それで、ゴキブリはコガネムシなのです。
ゴキブリの卵嚢は安全に隠す場所が見つかるまで雌の腹からでてもしばらく尻に付いています。
このゴキブリの卵入れは昔の財布の形をしております。
それで、野口雨情作詞、中山晋平作曲「コガネムシの歌」となります。
この財布を持ってゴキブリのお母さんは子供に水飴買ってくるのです。
この歌が作られた当時は、水飴とは子供にとって最高の夢のお菓子だったのですよ。
虫たちは、つねに人間の勝手な解釈と決めつけで害虫となったり
童謡の主人公になります。
ちなみに
不思議なことに、
昆虫図鑑のコガネムシは黄金色ではなく緑色です。
なんでだろ〜う…
TYPE \
【 バグ・スナイパー 】
このようにリングストロボの特徴を残しつつ、蜘蛛の糸に触れずに撮れます。
TYPE\は花を撮っても、なかなかよろしい。気に入った。今後多用しそうである。
創始2002夏
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