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急告
このページは最新情報を一番上に掲載する
スタック形式です。

【詰め替え方式の問題点】

インクが正常に一定の圧力差でプリンタのヘッドへ導入されるためには
それなりの物理的な条件が求められます。
 詰め替えの時に、吸引して空気を抜き、その陰圧を利用してインクをカートリッジ内部に挿入します。
そのときに円形のスタンバイ・タンクと私が呼んでいる中心部のタンクには薄い透明な膜があって、
あまり強く吸引すると、その膜は陰圧のためにはじめ外側に膨らみ、
弾性限界を超えると永久変形をして張りが緩くなります。
そして、インクが満杯になると弛んだ膜の中にインクが入り、膨らんだままになります。
あの膜の弾力性が担う圧力調整の働きには、深い意味があったのだと思います。
そう思う理由にはいくつかの根拠があります。
何度か詰め替えを繰り返すと、強引なインク詰め替え行為により、
この膜はだんだん伸びていき、結果として張りが無くなり弾力を失います。
このゆるみがインクのボタ落ちや、吐出量が安定しないための
カラーバランスの崩れなどのトラブルを起こしはじめるのではないでしょうか。
諸々のトラブルの原因として、以前まではエアの混入が犯人だと決めつけましたが
もしかすると、この膜の張り具合に原因があるかも知れません。
これは新解釈です。
 詰め替えたばかりは、カートリッジの各部にインクが充満しておりますが、
この膜の張りによる陰圧がないと、ヘッド側からのインクの吸引力に対抗する力が無く、
過剰にインクを放出してしまいます。
つまり、スタンバイタンクからインク排出部へインクを通過させるメカニズムで
大きな意味を持つものはインク吐出孔側とメインタンク側の圧力差です。
この圧力差を微調整しているものが薄くて弾力のある膜です。
インク注入孔のアルミ箔による密閉が不完全だと、
この圧力差は膜の弾力性に関係なく大きくなり、
ボタ落ちの原因のひとつになりますが、
もう一つの原因が、抵抗力のない、弛んだ膜にあるのだと云うことではないでしょうか。
詰め替えた当初のカートリッジの内部は、この膜が弛んでいます。
そして、有る程度インクが出て行った段階で、弛んだ成りに内側に膨らんでいき、
ようやく膜は伸びきり、貼った状態に戻ります。
ですから、しばらくすると、ボタ落ちが無くなるはずです。
 
 したがって、必ずインクを充填した直後に
詰め替えたカートリッジのインク吐出孔に注射器を突っ込んで
少しインクを吸い出し、膜を内側に張ってやる処置が有効です。
つまり、出口の方からカートリッジ内部に陰圧を生じるようにしてやれば、インクが出にくくなりますね。
このことと関連して次の事実が思い起こされます。
メーカーがカートリッジにインクを充填するとき、
カートリッジ全体を真空中に置き、インクを1気圧側から導入します。
あの膜に力を加えないためです。
メーカーは無駄な構造を作りません。
なぜあの膜を必要としたかの理由が必ずあります。
その、理由がようやく分かりました。
そして、連続供給方式がなぜ安定な印刷をもたらすかという意味も解明されます。
連続供給では吐出孔からの吸引をしてインクを導入しますから、
定常的に膜が伸びきって陰圧を作り続けるからです。
詰め替えは、この圧力差が一定値に保たれません。
カートリッジ毎にインクの供給量が違えば、カラーバランスも崩れます。
 この考察が正しいとすると、従来の吸引式詰め替え方式は欠陥があったことになります。
上記の処置が必要です。

2005.8.5

朗報!

【インクの濃縮がもっとも有効】

中野区にお住まいの宮地様から、大変有益な情報をいただきました。

【メール掲載】

第1便
キャノン990iでINK77を使用していましたが、
純正インクと比較して写真印刷では全体的に薄い写真になってしまいます。
そこで写真ソフト「フォト工房PREMIUM」を使いマニュアル設定でガンマ値1.6、濃度+6、ICMオンで
純正と殆ど見分けがつかない印刷が出来ます。(写真1)
しかし写真によっては暗部のグラデーションが荒い粒々になってしまいます。(写真2)
印刷設定を色々と変えても解消しません。
インクカクテルの章にありました様に色素分子の分散が良すぎる為でしょうか?
7色全部を煮詰めて濃度を20%ほど上げてみようと思いますがどうでしょうか?

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写真1                              写真2

第2便
昨日、早速、東急ハンズでビーカーとアルコールランプを購入して先ず黒と青を煮詰めました。
夫々100tを50tに分け25tになるまで煮詰め
冷めない内に煮沸していない50tとあわせて75tの濃縮インクとしました。
薄青に対しては100tに青を1t入れました。
薄青は予備の純正が残っていましたので、
その違いを調べようと洗浄しながら印刷結果を見ました。
これに関しては違いは認められませんでした。
その内純正の薄青のときに色調が変わってきました。
全体が薄茶に寄っています。
試しにモノクロを印刷しますと矢張り全体が薄茶でセピア調です。
HPの中で緑カブレで苦労された事を思い出しその補色である青か薄青のカートリッジを疑いました。
案の定純正にも拘らず薄青が全然減っていません。
ブレンドしたものに付け替えたら見事に回復しました。
これでモノクロ印刷をしますと惚れ惚れする冷黒調です。
(かぶっていますとグレースケール印刷でもその色が出てしまいます)
 
お陰様で暗部の色むらは大変改善されました。
ガンマ値も1.8に戻し、これで満足出来るものになりました。
写真によっては純正よりも良いくらいです。
本当にありがとうございました。感謝申し上げます。
(写真を撮りましたので添付いたします。写真3が今回のものです)
INK3.JPG - 49,168BYTES
写真3

第3便

先日は色々とお教え頂き、ありがとうございました。お陰様で限りなく純正に近付いております。
濃い順番を示されながら薄赤を黒や青と同じように煮詰めてしまいました。
結果は私の嫌いな薄茶カブリになってしまいました。
77のオリジナルに戻すと今度は少し緑カブリです。
(好みとしては、このくらいが好きですが)
モノクロ印刷をしますとカブリはそのまま残ります。
写真ソフト「フォト工房 PREMIUM」はR(赤)G(緑)B(ブルー)の夫々のガンマ値を変えられます。
R(赤)のガンマ値を少し下げるとモノクロ印刷は冷黒調になりました。
これを反映させてカラー写真を印刷しますと今までと違ったすっきりした写真になります。
薄青と薄赤の関係は微妙でこれからはモノクロ印刷の結果を見てここで調整しようと思います。


第4便
お陰様で印刷が楽しくて仕方ありません。
これが一枚¥5円のインクコストで良いのかと言う感じです。
CANONはEPSONと違ってバージンカートリッジにインクを注入するだけですから簡単です。
色々な実験が簡単に出来ます。

以上、私とのやりとりの1部抜粋ですが
ご本人の研究成果を、この方がご友人に説明している文章をいただきました。
私信で終わらせるには勿体ない、立派な研究ですので、皆さんにも読んでもらいたいと思います。

【宮地様の研究】

青インクを煮詰めて暗部のむらは大分改善されましたが、どうも肌色が綺麗に出ません。
赤みが強かったり青みが強かったりです。そこでプリンターが印刷する仕組みを研究してみました。
テストパターン印刷で出てくる藍(6C)、赤(6M)、黄(6Y)、は基準色で、これだけでもカラー写真の再現は出来ます。
これにメリハリをつける黒(墨版)が乗れば普通の町工場の印刷です。
プリンターはこれに藍の補色(6PC)と赤の補色(6PM)を微妙にコントロールする事によって
色の再現の幅を持たせている事が分かりました。
 
薄青(PC6)と薄赤(6PM)の濃度のバランスは重要でどちらかの濃度が濃すぎると全体の写真にその色がカブリます。
例えば薄赤(6PM)の濃度が濃すぎるとモノクロ写真がセピアになります。
薄赤の濃度を下げるか薄青(6PC)の濃度を上げるかするとモノクロ写真が冷黒調になります。
この2色はその様な関係にある事が分かりました。
 
グレースケール印刷、あるいはモノクロ印刷をしたときにセピア、
またはグリーンに寄っているいるときはカラーバランスが狂っている事になります。
純正を使っている時もこの様な事がときどきありました。
今回、原因がハッキリしました。
モノクロ印刷が冷黒調に出ている時はカラーももの凄く綺麗に印刷されます。
 
フォト工房PREMIUMのソフトはR(赤)、G(緑)、B(青)の夫々のガンマ値をコントロールする画面があり
セピア調になった時はRのガンマをほんの少し下げてやると冷黒調になります。
ここをコントロールすればインクをわざわざ煮詰めなくても良いような気がしてきました。
 
煮詰めたときのヘッドの目詰まりが心配ですが顔料インクを入れない限り大丈夫と思っています。
最悪の場合はカートリッジに水かアルコールを入れてヘッドクリーニングをすれば新品同様になるはずです。

ということで、インクの煮詰める作戦、大勝利!
宮地様、有り難うございました。
みんなで、宮地様に拍手!


イエローインクにはカビ・キラー
が有効という情報があります。
どれくらい入れるかは不明ですが、
私の経験でも、多少の塩素系材は、色を変えません。
やってみる価値は大いにあります。


ハイターのにおい消し
ハイターのイヤな臭いを、酢で消す話を別の場所で書きましたが、
さらに酢の臭いが嫌いな方には、以下の方法があるそうです。
たしかに、どちらも良い臭いではありませんね。

Jacky様から、有益な情報をいただきました。

手のインク汚れはタオルに染み込ませたハイターが効果的ですね。
その後処理ですが、酢の臭いが嫌いな私は次の方法にしています。
よくスーパーなどで売られている白くて小さくなる汚れ落としスポンジで
手を擦るとヌルヌルがなくなります。(勿論無臭)
 
本来手に掴んで使うものなので肌荒れなどには至らないと思われます。
会社などで酢がない場合お勧めです。



【海軍爺様インクも改良版が出ます】

流量計でおなじみの本吉様より、またまた、緊急連絡

爺様インクには現在カビ防止剤が入っているそうです。
なおかつ、これから黒と青も調合し直して、濃くする研究にはいるそうです。
頼もしくも、親切で尊敬すべき爺様ですね!


【真鍮パイプが純正イエローで錆びるの巻】

流量計でおなじみの本吉様より緊急連絡

エプソン純正インク、黄色の詰まりについて。
写真印刷中色むらが激しくなり、調べた所真鍮パイブ内部(カートリッジ)と
タンク汲み上げパイプ内側と外側空気と接する(液面)に化学反応がおきた様で
"赤錆の様な茶色でバサバサした物質"が発生してました。
パイプ内部は殆んど閉鎖に近い状態です。
実験的に銅とアルミのパイプを入れ、観察した所二日ほどで真鍮パイプに反応があり、
銅やアルミは異常ありませんでした。
又インク77を点検しましたが異常はありませんでした。 
対策としてカートリッジ、切り替え用Y字型とタンク汲み上げパイプ全てを3mmアクリルパイプに交換しました。 
純正インクの成分と真鍮パイプの反応は化学知識のない私には、良く解りません。
追伸、今実験中の(5日経過)真鍮、銅、アルミを観察した所
真鍮の液面5mm位オリの様に付着してます。
銅にも微かに付き、アルミは皆無です。
 例として醤油に箸を入れ放置すると
箸の液面部分にオリの様な茶色のかすが付着するのと同じ感じです。
エプソン純正インク黄色で真鍮パイプを使用するのは、止めた方が
無難との結論になります。



【廃インクタンク・エラーの怪】
PM-980C以降では永久カートリッジを付けていると
はやばやと通称廃インクタンク・エラーが発生します。
この場合メーカー送りとなりますが、
その後
修理されて帰ってくると永久チップを付けたカートリッジの印刷が
おかしくなっていることに気が付きました。

このHPを読まれて
せっかく連続供給を作っても
廃インクタンク・エラーを発生しては
大きな迷惑です。
まだ、完全な検証は済んでいませんが
警告を発しておくことにします。

PM-980C以降の新しいプリンターで、永久チップを使用することは
やめておいた方が良いでしょう。

推測ですがエプソンがROMに永久チップを検出して
正常な印刷をできなくした模様です。
(あくまで推測ですので、この現象を否定する結果をお持ちの方はメール下さい。)
napocha7i@yahoo.co.jp

元の純正チップに戻してリプログラマでやると正常に印刷ができます。
このことを確認するために永久チップやめて、連続供給システムを作りました。
注:廃インクタンク・エラーはPM-980C以降の新型プリンターで生じ
それ以前のプリンターでは大丈夫のようです。
したがって、永久チップは旧タイプのプリンタのみ使用可となります。



この事実を検証するため、新たに作ったシステムをついでに紹介しておきます。
HPに送られてきた最新の「愛知のカラス」さん(注1)が採用したものと本質的に同じ
フィルタ・ポイントへの直接インク注入システムです。

BALK_ALL.JPG - 60,663BYTES

この方法は最初に「たまらこ」さん(注2)
が実行しましたが
限りなく滞留インクを少なくする現時点での最良の方法ですので、
どうせ作り直すならと、今回採用しました。

その作成方法の詳細な解説です。

最終的にはこのようなカートリッジを作ります。

BALK_LASTALL.JPG - 35,988BYTES

加工の説明を始めます。

BALK_CUTMARK.JPG - 27,010BYTES

私の方法は、側剥ぎではなく横窓を開けてカートリッジの外観を残します。
鉛筆で上の写真のように開ける部分のガイドラインを書きます。

BALK_CUTM.JPG - 30,586BYTES

ついで、カッターで切り込みを入れていきます。
2回ほどなぞった後、溝の断面をVの字にして、刃の抵抗を小さくしてから
注意深くカッターを回していき、完全に貫通するまでゆっくり切ります。
最後の段階では親指を刃の後ろにあてがって進行方向に押しながら
刃の先端で切断することが怪我をしないこつです。
急ぐことは禁物です。

BALK_CUTOPEN.JPG - 24,163BYTES

そうして、大体貫通したと思ったら写真のようにこじ開けてこのようにします。
開けてみると、使用済みカートリッジの場合は、メインタンクとスタンバイタンクに
インクが詰まっていますので、丸いスタンバイタンクのフィルムを破らないように注意しながら
メインタンク内のインクを全て注射器で吸い上げてやります。
インクは使えるのでポリタンクに保存しましょう。
BALK_REMOVEINKTUBE.JPG - 39,548BYTES

インクの吸い上げは、このように注射器にチューブを付けてやると良いでしょう。
BALK_REMOVEINKSHR.JPG - 40,709BYTES

スタンバイタンク内のインクも回収します。

BALK_DRIL.JPG - 44,099BYTES

水洗いした後、このように3mmのドリルでフィルタ・ポイントへ穴を開けます。

BALK_PIPESET.JPG - 33,766BYTES

その後、真鍮パイプをこのように取り付けます。

BALK_PIPEBENDSTART.JPG - 31,102BYTES

パイプの曲げ方は、初め大型ペンチでこのように挟み急激に曲げないようにしてから
下の写真のようにペンチの下あごを写真の位置にあてがい、曲げていくと折れずに綺麗にできます。
角度は、90度より少しゆるめに作ります。
大体、この写真ぐらい。

BALK_PIPEBEND.JPG - 40,471BYTES

KENT7NEO様からパイプの曲げる方法についてのアイデアをいただきました。
傷も付かず非常に簡単と云うことです。

A1_3NEJI_M.JPG - 35,719BYTES

なお、このネジは30mmですが、もう少し太い方が良いでしょう。
それと、間隔は1cmぐらいで適当で良く、かつ2本で良いです。

これを差し込んでから、フィルタ・ポイントからにじみ出すインクをティッシュ・ペーパーで拭きつつ
極力乾かして、直接ホットボンドで一気に隙間を埋めていく方法です。
これが結局一番良い方法でした。
瞬間接着剤は使うなら完全に乾くまでホットボンド処理をしてはいけません。

シーリングは、ここの上と下の2カ所だけです。
この加工をするための横窓あけでした。

BALK_HOTBONDUNDER.JPG - 31,827BYTES

薄い膜の下の部分のシーリングが一番難しいです。
BALK_AIRSTOPCLEANG.JPG - 31,736BYTES

ティッシュ・ペーパーのこよりを作って、完全にインクを拭き取り
濡れた部分がないようにすることが大切です。

BALK_LASTTEST.JPG - 27,601BYTES

最終チェックはこのように上の真鍮パイプにチューブを付けた注射器で吸引し
離したときに戻れば密閉は完璧です。

これで完成。

この方式をあえて採用した理由は
無駄なインクを極力少なくし、滞留インクにカビを作らない配慮からです。

初心者では、この方法は加工技術を要するのでお勧めできませんでした。
通常は私のページで説明しているメインタンクへの注入が
一番簡単で失敗がないでしょう。
そちらを作成して下さい。
また、その方式は、滞留インクの心配をしなくて良い、
たくさん印刷する人向けです。
こちらは、あまり印刷しない方で、
加工技術に自信がある人向けです。

いずれ、もっと改良し、
ダイレクト・インジェクション方を考えています。
そのときに、初めて連続供給システムは完成したといえるでしょう。

2004年2月10日

注1:このHPの
トップ・ページ「連続供給システム」友達の輪参照
注2:過去に
http://www6.ocn.ne.jp/~zing/PM970C/で発表



その後の研究で以下の2点に関して、
大きな進展がありましたので、ここに取りあえず発表します。

1 インクのシアンとブラックは煮詰めることで濃くなります。その方法は、等量の
インクの片方を缶ビールのアルミ缶で煮詰め、半分近くにしたものを冷まして合体
し、濃度を2割から2.5割ほどアップしてやります。すると、他の色を水割りして
薄めなくともバランスが取れます。残りの半分に揮発成分の残量がありますから、合
体すると2/3の濃度となりますが問題はなさそうですので、爺様インクの青と黒が
薄く、シャドー部が赤茶ける問題が解決です。このテクニックはカビの処理の過程で
発見したことはHPに書いてある通りです。ただ、やりすぎて青が強すぎました。
シャドー部がすこし、青みがかっています。微妙な調整までは難しいですね。以前の
ようにドライバの詳細設定で、明度を−9などのようにする必要は無くなりました。
これは画期的です。まだ、好みの段階のようですが−3ぐらいにはします。コントラ
ストも+3にし、彩度を逆に−2ぐらいにするとちょうど良いですね。(暗くしてブ
ラックを多めに出し、コントラストを強め画像を引き締め、彩度を下げてくどくなる
のを避けてやる、というのが理屈です。)
連続供給システムの朗報です。

2 カビについては、色々調べましたが、どうやら銅、亜鉛、銀などの金属表面で起
こる触媒効果で、カビなどの細胞中のタンパク合成過程が阻害されて成長しなくなる
ことがあり、カビ防止に絶大なる効果があるというのを発見しました。これは重要な
発見です。本吉様が使われた真鍮パイプはまさに銅と亜鉛の合金ですから、カビの発
生防止に一役買っていました。安心して連続供給を使い続けることができるというも
のです。まさに、偶然の幸運でした。更にインクタンクからのインク吸い上げに真鍮
パイプを使うことで、インクタンク中に差し込まれた真鍮が、タンク内での壁の発生
を阻止することが期待できます。

また、カビの防止に関しましては直接的には、
キシレンをタンク内に1滴垂らすとよろしい、ということが
化学の専門家のご意見でした。
pH試薬はやはり水カビが発生するそうで、
キシレンをちょっぴり入れることが常識だそうです。
ただ、キシレンは劇物扱いで、シロウトには手に入らないかも知れません。
これがなければ、ラッカー・シンナーでも良いようですが、
いずれも、一般人には売ってくれない薬品です。
薬局の方と仲良くなって信用を得てから取り寄せ、
かつ取り扱いには十分の注意と専門的知識も必要です。
キシレンは不用意に吸い込むと中枢神経を犯し、幻覚が生じます。

追伸:いまのところイエローインクにしか発生を見ておりません。
他の色にはカビを抑制する成分が入っている模様です。
ヘッドの目詰まりの主たる原因はカビであると断言します。
カビが発生しても充分対応が可能で、
ノズルの目詰まりは100%直ります。
第7
章 
トラブル相談室 をご覧下さい。
大丈夫です。




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