Canon PowerShotPro90IS

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6本直列電源が使えた。

はじめにCanon PowerShotPro90ISは優秀なカメラであるが
電源が専用リチュウム電池で1個実売6000円であるため、寿命がきた場合
リチュウム電池を3個も買い直すのは大変なのだ。
そこで、なんとかニッケル水素で外部電源を作れないかと考えていた。
が!、問題は定格電圧が9.5Vとなっていることである。
ニッケル水素の充電直後の電圧は1.4Vであるが、すぐに1.3V以下に下がってしまう。
これだと6本で7.8V、7本で9.1Vとなる。
7本かあ!半端だぞ。それに、電池ケースは6本直列までしか売っていないぞ!。ダメじゃない(悲嘆)。
と、あきらめてCanon PowerShotPro90ISは新鋭DiMAGE7UGと7iを前に、戦力外通告されて
ベンチにいられるどころではなく、引退を余儀なくされるところだったのである。
おまけに捨て値で売られていたOlympusの100RSが150万画素にもかかわらず、
ピンチランナーのごとくときどき活躍しているのだ。
あれは、ニッケル水素だもんね。軽快だし、レンズは一緒キヤノン製。
10倍ズームIS付き文句なし。プリキャプチャーという特技も持っているし。

それがあ!ニッケル水素で生まれ変わったのだ。
なんと6本で撮れるのだ。

CYO_ORANGE.JPG - 86,681BYTES

Canon PowerShotPro90IS F4.0 1/318秒 40.72mm(換算215mm) 

追加 10月14日撮影
BLUE_KRYS.JPG - 84,532BYTES

追加 10月14日撮影
Canon PowerShotPro90IS F4.0 1/318秒 70.00mm(換算370mm) 
PURPLE.JPG - 63,629BYTES


Canon PowerShotPro90IS F4.0 1/403秒 70.00mm(換算370mm) 
KAKI.JPG - 63,466BYTES

もともとDiMAGE7のために5本直列の電源ケースは出来ていたので、
それにちょっと付け足すだけで6本直列はすぐできた。
キャノンの外部電源の端子は特殊であって、なかなか売っていそうもないので、
思い切って充電用のケーブルを途中から切断!
3つ接続端子には穴が開いているが、真ん中がプラス。
差込に向かって上から見て左がマイナスである。
このプラスマイナスを間違えるとエライことになるから要注意。
コードは文字の書いてない方がプラス。つべこべ書いてある方がマイナスである。
後の製作要領はすみませんがDiMAGE7の
5本直列ページを参考にして下さい。

下の写真は新型6本直列のTypeTで起動している様子。
表示がリチュウム電池ではなく外部電源であることを示している。(電池マークがない)
向こうのは新型5本電源TypeTでDiMAGE7iがツインストロボで撮っている。


NEW6.JPG - 89,628BYTES

メモリは64KB、ラージ・スタンダードサイズを176枚撮り切りました。
まだ、電圧が1本当たり1.25Vであるところを見るとまだまだいけそうです。
何しろ6本ですから。DiMAGE7換算で250枚以上は撮れると思います。
(やっている暇無いけれど。(いつか、挑戦しましょう))

ここで、特筆すべきことが起こった!
帰ってきて、ニッケル水素電池の電圧を1本1本調べたら1.25Vが4本、1.22Vが1本、
そして、なんと〜!   0.2Vが1本あったのである!。こりゃーま〜た、どーじゃろかい!
つまり、全部直列にすると、6.42V?
動くの?
だって、定格9.5Vでしょうが。
それに、無くなった電池の内部抵抗の問題はないのか…、
何の問題もありませんです。メモリ撮りきったのでやめましたが、
ぜんぜん、文句云っていません。
正常そのものです。
いったいどうなっているのでしょう!
ともあれ、今日のところはめでたし、めでたし、いえい!祝い酒じゃ!

10月6日(日)

追補:念のため言っておきますが、
この1本だけ電圧が0Vに近いのは、弱った電池の内部抵抗が増し
回路の中で単なる負荷抵抗と化して、他の電池により逆充電されたためです。
この理論的な詳細は
究極の新5本直列TypeUの記事をお読み下さい。
要するに、1本だけ容量が小さかったため、他の電池にいじめられたのです。
このいじめをなくすためにも並列放電器で電圧を揃える必要があります。

その後、このいじめられた電池は元気になりました。
それにしても、キャノンのカメラの電源部は
電圧許容度が広いですね。

その後

同じく近所を散歩して、電池が切れるまで撮りました。
今度はメモリ入れ替えて214枚ぐらい撮れました。
フルチャージしてから2週間たった電池でしたのでこんなもんですかね。普通は。
電池の電圧チェックは1.21Vぐらいが2本1.19Vぐらいが2本、そして1.02V1本と1.03Vが1本でした。
前回のような一人寂しい電池はありませんでした。
前回、メモリ切れでやめた電池は0.2Vになった電池だけ古いアルカリ電池(DiMAGE7で使ったもの)をいれて
29枚撮れました。ということは平均200枚ぐらいか。
6本で207枚。うーん、ちょっと少ないな。

電池の無くなる最後の症状はファインダーが消えて、シャッターが切れなくなるだけです。
液晶表示は残り枚数表示だけが消えました。

注)このレポートは旧タイプの電池ケースのセットに対するものです。
旧タイプの電源はコードの抵抗と電池ケースの接点での接触抵抗が大きく
撮れる枚数はあまり期待できません。新型での改良により大幅アップが期待されます。
新型でのレポートはもう少しお待ちください。

12月14日

考察

ニッケル水素という同じ条件で撮影したこのカメラCanon PowerShotPro90ISとDiMAGE7とを比べると
電池の持ちに関してはDiMAGE7の方が圧倒的に良いことが判明した。
前者6本で207枚、後者は4本で356枚(ペア並列電源参照)だから、
いかにDiMAGE7が電池の持ちが良いかがわかる。
巷の噂は当てにならないことの証明である。
このページはCanon PowerShotPro90ISのためのものであるから、ちょっと複雑微妙。
ちょっとPowerShotPro90ISのために言い訳しておくと、
このカメラは電源オンで撮影していないときのスタンバイ時にビューファインダーが切れないのである。
なおかつ、コンティニュアスAFなので、いつでもAFが動いている。
そして、節電機能は「3分操作しないと切れる」モードが最短で、DiMAGE7の1分がない。
以上の3点で不利なのだ。
逆にDiMAGE7系はアイセンサーが付いていて、
のぞくとオンになるファインダーなので節電に対する対策は万全。
キャノンが、長持ちといわれるリチュウム電池にした理由も少し見えてくる。
かくのごとく古い設計のカメラは不利なのだ。
ま、いいか復活できたのだから。
キャノンの色が楽しめるのだからね。

10月14日(月)夜

SNOW_BACK.GIF - 2,404BYTES