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α−7Digitalの交換レンズ
として私が購入したレンズを吟味します。

【トキナーAT-X242AF】


24〜200mm F3.5〜5.6
13群15枚 最短撮影距離0.8m 絞り羽枚数6枚 フィルターサイズ72mm 重量690g

メーカーの紹介記事から抜粋。

高性能レンズの証である、
AT-Xの称号を持つ242AFの光学系には、

レンズ前玉の回転しないIF方式
の採用と、
非球面レンズ2枚+SD(超低分散)ガラスFK01を2枚配置

特に広角側で問題となるディストーションや 周辺光量を高レベルで補正すると共に
望遠側に於いては色収差を理想的に除去し、安定した高画質を実現します。

と言う具合に、嬉しくなることが書いてあるわけですが
実際に使ってみて、初めて納得できることです。

【人物描写】

 一番気に入ったのはシャッター音でしたね。
非常に軽く滑らかで小さな音です。機械系が旨くできているのではないでしょうか。
 解像感はタムロン極太に勝るとも劣らない感じ、そして、なぜかミノルタレンズを彷彿とさせるやわらかい描写です。
 添付写真はインターナショナルスクールのフェスティバルにて。

撮影データ +sRGB ISO400 F7.1 1/200秒 100mm(換算150mm)



【広角端描写】

横須賀に誕生したソレイユの丘にて
非常に天気が良く、快晴のためコントラスト過剰でした。
このように太陽光がストロボ1発みたいに輝いていると
陰が濃くなり、物体の輪郭が逆に見えなくなります。
そのため、全体の印象が一見シャープさに欠けて見えることがあります。
物体の輪郭と陰の境界とは一致しませんからね。
そのかわり、上端はすべてカリンカリンにシャープです。

撮影データ +sRGB ISO200 F11 1/200秒 50mm(換算75mm)



【中距離描写】

撮影データ +sRGB ISO200 F11 1/200秒 50mm(換算75mm)




【望遠描写】

中華街関帝廟から下の通りの店(距離にして20m)を見下ろして
売り物を撮ったのですが、これはかなり鮮明です。
天気が悪く、光が不足しがちな状況でこれだけ写れば凄いのではないでしょうか。

撮影データ +sRGB ISO400 F10 1/300秒 160mm(換算240mm)



【質感描写】

元画像はさらにシャープ感があり、線香の輪郭やグラデーションを見ると
本物を見ているみたいです。全く問題ありません。
優秀なAF能力で、前ピン後ピン等皆無です。

撮影データ +sRGB ISO400 F10 1/250秒 60mm(換算90mm)



【樹木の描写】

この写真を見て気が付くことがありますが、分かりますか?
葉っぱの輪郭に普通見える色収差が皆無です。
きわめてすっきりとした印象になります。
使われている光学ガラスの中でSDガラスというのは
限りなく蛍石レンズに近い新ガラスなんです。
このSDガラスを2枚も使っていることは、もっと誇って良いことです。
つまり、色消しレンズとして完璧でありAPOの名を冠しても良いのです。

撮影データ +sRGB ISO400 F9.0 1/80秒 24mm(換算36mm)



【レンズの色表現】

実は、このタイトルはいつも胡散臭いと思っている。
コーティングの色特性による違いなんてわかるのだろうか。
いつも見慣れている人肌で論ずるべきだろうが、
もの撮りでも、いい色だと思うことは確かに結果論としてはある。
その場合、α-7Digitalの画像エンジンの影響の方が遙かに大きいと考える。
だから、レンズの色は無色透明であることを誇るべきである。
トキナーレンズは清冽なアルプス天然水のようにクリアーだ。

撮影データ +sRGB ISO400 F5.6 1/25秒 160mm(換算240mm)



オーディオはその存在を忘れさせる透明感が値打ちである。
写真を見ていることを忘れさせるカメラが最高の存在である。
α-7Digitalはそうしたカメラのひとつだと思う。

解像感が甘いのは論外、シャープ感を感じさせても下品である。
webで訪れたフォトサイトでも、なんでもかんでもこれ見よがしの
アンシャープマスク仕上げのところは早々に引き上げることにしている。
このシャープネス処理は被写体を活かすかどうかを常に意識して、
感性で加減すべきものだと考える。
場合によっては、極端にかけるのも表現のひとつであるから。

撮影データ +sRGB ISO400 F10 1/200秒 75mm(換算112mm)



【AFの信頼性】

レンズを語る上で大変重要な部分である。
よくピントが合わないレンズというのが報告される。
ピントを外すレンズは最低である。
しかし、慎重に合わせたAFは、
納得のいくまで調節したMFと同じレベルで
ピントは出るものだと信じている。
前ピンとか後ピンとか騒ぐ前に、
AFの合焦ポイントがどこになっているのか確認すべきである。
この現象は近くのものを写す場合に多く報告される。
光学的な特性から当然のこと、レンズの公式からも分かるように
被写体が近いときの像点距離の変動は大きい。
つまり、ちょっとでも合焦ポイントを間違えると、
ピントは大きくずれる。
AFはロックしたつもりでも、
甘いレンズでは合焦プログラムが迷って
テキトーなところで止まることになる。
高解像の良いレンズほどAFは外さないものである。
という長い前振りで、云いたいことは
トキナーのこのレンズはカメラのボディが迷わないレンズである。
わかりますか?

撮影データ +sRGB ISO400 F10 1/300秒 24mm(換算36mm)



α-7DigitalのAFはワイド・フォーカスフレームの中に
ローカル・フォーカスフレームが9つある。
その真ん中がクロス型センサーで、縦横の位相変動に対し、
最も敏感で正確なフォーカスフレームである。
わたしは、ここに固定して使っている。
注目した被写体は画面中央で捉え、構図に従ってずらして撮る。
経験上、これが最もAFでのピントを外さない事がわかった。
他の8個のフォーカスフレームは無駄になっている。
当然、設計上はたとえば写したいものが左にある場合、
左のローカル・フォーカスフレームで合焦すべきである。
その方がピントは厳密になるが、
時間的に余裕がないと、これが確認できない。
だから、迷わないために真ん中に固定している。
下の写真などは、適当に白い胸の辺りを狙っているが、
しっかり値段表に合焦している。
どうなっているのだろう。
大したものだ。

撮影データ +sRGB ISO400 F9.0 1/80秒 40mm(換算60mm)



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