谷川岳・一の倉沢 ──
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(Albert様に感謝!)
ミノルタ最後の名機
DiMAGE A1
谷川岳に行くつもりはなかったが、早く起きすぎてつい足を伸ばしてしまった。
今日は快晴だと思って出かけたら、新潟に近づくと天候も悪化し、雨が降り始める。
天神平へ登るロープウエイのお客たちも、雨と霧で何も見えないので
スキーのロッジに着くと、寒そうに肩をすくめ、そそくさと下りてしまう。
そんな日であった。
10月23日5時56分新潟中越地震発生M6.8震度6強,
これらの写真は、その5時間前ぐらいから撮り始めた。
一の倉沢は夢にでも出てきそうな断崖絶壁である。
この写真からも、岩肌がすべすべの石を思わせる
登りにくい崖であることがわかる。
土合と一の倉沢の分岐点にかかる橋の上からの景観
何処かで見たことのあるような写真が撮れる。たぶん、いろいろな人に撮られているのだ。
一の倉沢の崖を望む巨大な空間に圧倒され、
狭い山道を求めて通り過ぎると、すぐのところに、これがある。
このあたりには、遭難した友の霊を慰めるべく、様々な形の金属プレートが
岩に埋め込まれている。
たぶん登っていたであろう斜面は、このような岩肌である。
先ほどの橋の反対側を覗くと、このダムがある。
あまりにも見事な幾何学的な美を持つ滝となって、あふれた水は光りながら落ちていく。
違う角度からダムを望むと、また見事な黄色い紅葉が覆い被さるように枝を広げている。
A1にワイコンを付けたら、撮れた。
一の倉沢までの道すがら、右側には少しユーモラスな山肌を持つ風景が広がっている。
風の強い峰には針葉樹が残り、斜面には紅葉する照葉樹林が生えている。
虎刈りの珍しい山で、こんなの初めて見た。
一の倉沢から流れ出た水が集まり、渓流となる。
ミノルタ最後の名機
DiMAGE A1
一見して澄明度が高いA1が銀塩フレーバーなら
油彩絵の具で大胆に描く絵のような写真が撮れるZ3
このZシリーズは、本当に撮っていて楽しいカメラである
コニカ・ミノルタの意欲作
DiMAGE Z3
今回、地震と共にショッキングだったことが、一連のZ3の画像である。
EVFが異常に明るく、ために暗めに撮れてしまうこのカメラの個性は、
多くの若き情熱を散らせた断崖絶壁を写すのには、ふさわしかった。
このおどろおどろしい雰囲気が、巧まずに撮れる。
つるつるの石のように見える岸壁に、紅葉樹が生えている。
これは、奇跡のような気がする。土は有るんだろうか。
自然のすごさを、たくましさを思い知らされる。
先ほどの墓標である。
じっと待っていると、瞬間日が差して、山肌の一カ所が明るく光る。
これは、絶対晴れた日には撮れない。
至る所紅葉なので、目が麻痺してくる。ここでとり続けるには
たぶん根性がいるのだろう。
深く刻み込まれたV字谷も、ここから見ると模型のように小さい。
しかし、あそこへ行ったら、きっと人間は圧倒的に小さいのだろう。
粒のようなオレンジ色が、1本1本の紅葉樹なのだから。
話の順序が違うが、これがまず先に登った天神平スキー場の
レストハウスからの眺め。このような紅葉樹林が山の斜面にびっしり生えている。
この斜面は細いケーブル塔保守のための道があるが、とても歩いて下りる勇気はない。
まるで嘘のように赤い世界であるが
別に彩度をプラスしているわけではない。
Z3を高コントラストで撮っているだけである。
少し、明るく撮ったバージョン
天神平スキー場のリフト
山は晴れてなくても写真は撮れる。
写す気持ちが有れば、いつだって撮れる。
この二つの木は、高さが同じである。
お互いを尊重し、栄養を譲り合って、共に成長した。
立ちこめる霧が紅葉の色をもらって、あずき色になっている
なんとも、おいしい風景だ。
まだまだありますが、いい加減にします。