たとえば、こういうのです
「なぜ、目をつぶると何も見えないのですか?。」
この正しい答えは、「目は視覚野の入力器官だから」です。
コンピュータの入力装置はたとえばキーボードですよね。キーボードには絵は映りません。
おなじように、いくらがんばっても、瞼の裏には単純な図形すら描けないのです。
「青い円を思い描いてください。」というと
描けたように思えるのは錯覚です。
これは、視覚野という脳の一部に興奮が起こっただけなのです。
つぶった目の内側には瞼の血管がもたらす赤い暗闇しか見えません。
結局、目はディスプレイではなかったのです。
わかりましたか?
もっとも良質の謎は誰もが参加できる謎です。
専門知識があれば解決してしまう「科学分野の謎」は、謎ではありません。それは、知らないだけです。
上の例も、科学分野といえばいえますが、思いつかないと解決しないたぐいの謎です。
だから、「なぜ紅茶にレモンを入れると色が薄くなるの?」というのは、
謎ではありません。ちなみに、同じ根拠から紅茶に蜂蜜を入れると色が濃くなります。
本当の謎にはこのような「裏」はありません。
謎は非対称な現象です。
謎はどこにもあるようです。しかし、なかなか、気づくことができません。
早い話なんか思いつきますか?、
幼い頃にはいっぱい不思議なことがありました。
大人になるにつれ、思いついた謎も、いつまでも解決できないことは考えないようになります。
それが、大人になるということです。
いつまでも解決しないたぐいの謎、これはしかし気になります。
一緒に探しましょう。あるいは、創り出しましょう。
じっさい、「謎」を考え出すのは、結構エネルギーのいる作業です。
謎の創造といってもいいのかもしれないのです。
それでは各論に移ります。
謎を思いついたらここに送ってください。