こまもの館
ちょっとしたアイデアの報告掲示板
Aシリーズ薄型偏光フィルター
回転シリンダー
ダイオードペア電源のページでおなじみのFlowerEmperorさんが
コニカミノルタミノルタのA200をお買いになり、
さっそく素晴らしいアイデアを
送って下さいました。
偏光フィルターを使おうと思ったら、
これまでの常識ではステップアップリング49-62mm
を使い62mmのCPLを装着するという方向で、
ケラレの問題を避けてきました。
☆
ステップアップして62mmを付けると、フードなしで使わざるを得ません。
付けるとなると、余程、広角用のばかでかいものを付けることになります。
逆光で使うことはあまりないにしても、
フィルター自身に直接太陽光が当たるので
ゴーストや、表面散乱によるコントラストの低下が気になります。
それに、フィルターがむき出しですので汚れや傷も心配です。
純正の花形フードが装着できることに越したことはありません。
よく考えてみると、49mm薄型の偏光フィルターはケラレも無く使えるのですから、
花形フードも装着できて本来の姿に戻ります。
ですが、薄型フィルターは指で表のわずかなギザギザを触れて回すので
指がついつい表面に触れてしまい、指の油汚れが着いてしまいます。
そこで、このアイデアです。
吸塵器用のホースを止めていた塩ビ部品。
掃除機としては使わないのでこの部分はホースからはずしてます。
この写真は、まだ右側が残っている状態での写真です。
ヤスリ掛けをして、この上から、上に載せて一緒に写っているカールした鉄板
(これはパソコンの不要なめくら蓋を利用)を貼る予定でした。
この後、1回やり直しているうちに、右側も折れてなくなりました。
よって、接着面積は小さくなりましたが、中心部だけでもうまくつきます。
アルミホイルをセロテープで留めておきます。
ここへ、よく練ったエポキシ樹脂接着剤を塗ったカール鉄板を取り付け
セロテープで固まるまで固定します。
20分ほどすると実用強度の60%ぐらいに固まりますので
セロテープやアルミホイルをはがし、整形して、できあがり。
適度の隙間が出来て、ズームレバーは復活します。
ダイアモンド・ヤスリで鉄板を磨き、滑らかにしますと、
ヘアラインが入って、美しいズームレバーが誕生。
デフォルトより格好いいのではないかな、と。
Z1用アイ・カップの制作
2mmのゴム板でアイカップを自作しました。
苦労して、ぴったりサイズの市販品を探すことはありません。
自分の用途に合わせて、気に入ったサイズで自作できます。
この写真のように、十分な大きさで、アイカップが付けられました。
材料と道具は下の写真に有りますように、一つだけ特殊なものがあります。
バンドの穴開け器ですね。これで、取り付け穴を10カ所開けます。
Z1のファインダーの後ろに、全面ホットボンドでゴム板を付けますが、
この穴が、実は大変重要で、この穴に貫通するようにホットボンドを付けまして、
こちら側(覗く方)に橋渡しします。
写真の作品は、実は2作目で、
試作品は、この穴毎にホットボンドが丸く出ているだけの
固定でしたが、それでも充分な強度でした。
これ以前に、メーカー製のアイカップを付けていたのですが
どうしても使用中に取れてしまい、
いつの間にかなくなっているという悲劇が2回も起こりまして、ちょっとがっくり。
これなら、いくら無くしても只同然ですから、平気です。
5本直列電源で必要だったゴム板の流用ですからね。
だから、はじめてゴム板を買われる方は、
ついでに5本直列電源にも挑戦しましょう。
☆
ゴム板は自然と巻き癖が付いていて具合の良いカールをしています。
また、この見てくれが気に入らない人は、
ホットボンドがやわらかい内に黒いテープで目隠しすればいいでしょう。
私は気にしませんが。
これがないときは、たしかに
撮影中に横からの光が邪魔なときが多く、
右手で保持して、左手で側光を覆ったりしていました。
一見、見てくれが悪いようですが、使用しているときの
不思議な安心感と集中力がえられますので使用感はグッドです。
このダンボのようなアイカップは、
見た人は一目で意味がわかり、迫力充分で、
むしろ、格好良いです。
気に入らなければ、例によって低融点プラスチックですから、
完璧に後戻りできますよ。
Z1用スタビライザー
Z1のせっかくの小型軽量を損なうことなく、DiMAGE7シリーズで活躍したスタビライザーは
無いものか、と考えた結果、次のようなものがグッドであるという結論。
少し曲げて付けてあるのは縦位置で写真を撮るときに右肩に当たるようにで、
横位置では、これが左肩に当たります。
これだけで、本格的なスタビライザーをしのぐシャッタースピード約3段分の効果があります。
次の写真がZ1で撮ったズーラシアのキンシコウという孫悟空のモデルとなった猿です。
毛の柔らかな感じが写し取れていますね。
その他のサンプルは以下のURLにたくさんあります。
東京クリスマスイブと白糸の滝
そのようなわけで、A1/Z1/DiMAGE7シリーズ用に
汎用スタビライザー2004と命名!
2003年12月末に完成しましたが、活躍は2004年ということで、改名。
12月28日深夜
スタビライザー本体はこんな物です。
もっとも簡単で高性能です。
使ってみればわかります。A1の手ぶれも更に小さくなり、
1/5秒で暗いところの撮影や、特に滝などの三脚を必要とする撮影でも
三脚なしで、いけます。これは便利。☆最高ー!
素晴らしいったらありゃしない!
実際の撮影は、下の試作品でした。
これは5本直列電源のユニットにL字の金具を付け足しただけのものでしたが、
普通なら3脚がいる滝の水が白く流れるスローシャッターの写真が、これで撮れましたので
威力抜群といって良いでしょう。
新型スタビライザーを付けて2003年の冬は京都や奈良を撮りに行きます。
こうご期待!
12月28日深夜
偏光フィルターの比較
感覚的な比較をして、どちらが良いとか言ってみても不公平なので、比較試験をしてみたつもりです。
撮影カメラはA1で、撮影条件はマニュアル撮影にして、全て1/10秒 F2.8です。
左が反射光(偏光)を最大限カットしたもので、右が最大限パスして明るくしたものです。
(画面サイズによっては左右に並ばないかも知れません。
お気に入りとかのサブウインドウを一時消して、フル画面でご覧下さい。)
上の2枚がKenko C-PL 62mm で、下がMarumi C−PL 52mmです。
Marumiの方はフィルターを手持ちで撮っています。
また、Marumiの方は、大きさがA1用でないのでケラレが見えますが、
正規の大きさでしたら見えないこととして無視して下さい。
これは、ケラレの実験ではありません。くれぐれも勘違いなさらないように。
机の面での反射と木目の透過度などを注意深く見て下さい。
Kenko CUT Kenko Pass
Marumi CUT Marumi Pass
【解説】
まず、気が付くことはKenkoの方が暗く透過度が低い(暗い)と云うことです。
Marumiはあまり明度が落ちません。
場合によっては、着け放しで撮影し続けられて具合がよいものです。
これは偏光フィルター本体の厚さ(濃さ?)の違いと思われます。
豊後守さん紹介URLを見て下さい。
http://www.marumi-filter.co.jp/q_and_a/q_and_a_2/q_and_a_2.htm
簡単に言えば、メーカーによっての、ヨードを含む染料の濃さの違いと思われます。
ですから、Kenko と Marumi の比較は 左右の反射光の明度比で論ずるべきでしょう。
そのようなことを注意してみると、どうでしょう?
微妙ですね〜。
Z1に着けていて、懸かりが悪いと思ったのは次の写真です。
Marumi 52mm MC−PLをZ1に着けて撮りました。
太陽はちょうど90度右方向で、いちばんC−PLが効果的な空のはずです。
普通は明るいビルの反射に引っ張られて、空はもっと暗く青くなるはずです。
ただ、KenkoのC−PLで同じものを撮っていないので断定は不公平です。
ですから
下の写真をよく見て下さい。金ラメ入りのホットボンドで使用頻度の高いボタンに、出っ張りを付けました。
これで、特に押しにくいピント確認ボタンなどは、グリップを握ったまま、手のひらの親指の付け根で押せて、
調子が良いの何のって、思わず笑みがこぼれ辺りをうかがいます。
この措置は、私のアイデア集の中でもその労力対効果が抜群のものでして、これを付けたDiMAGE7は
グッドです。
ホットボンドの金銀ラメ入りも200円で〜す。
☆
ちょっとしたコツがあります。
グルー・ガンで押し出して付けるのですが、
はじめ真ん中に付けた後、ぐるぐる回しながら
とぐろを巻くように盛り上げていくと、綺麗に丸くなります。
盛り上げ終了はガンの引き金を戻して、ぐるぐるながら離していくと
うまく端の処理が出来ます。
固まるまで、触ってはいけません。
もし、失敗したら、グルーガンで溶かして爪でひっかけば簡単に撮れます。
何度でもチャレンジすればいいでしょう。
☆
すべてのボタンをやりたくなりますが
過ぎたるは及ばざるが如しでしょう。
初代DiMAGE7UGにも付けました。
ついでによく見ると、あっ!MFピント・リングにホット・ボンドが!
2 ピント・ダイアルの改造
MFのピントリングは、このカメラ指が滑って回しにくく
ちょっと、何とかならないの?という人いませんか。
一つの答えが、上の写真のもう一つの注目点です。
ピントリングに最近お気に入りのホットボンドで
ツブツブを付けようと思い立ち、やってみました。
結論から言うと、つぶつぶは難しく、
上にあるストロボのひさしをクリアしなければいけないので
ホット・ボンドを載せた後、熱いグルーガンの先端でなでて平らにし、
縁を凸凹にしてやりました。
これでいいかって?
いいんだねえ、これが。
すごく回しやすくて、
気分は最高ー!
見てくれより、使い勝手だ。
☆
ホットボンドは後戻りできないのではと思う方は
ボタン類に関しては、ビタミン錠剤などを両面テープで貼ってみて
具合を確かめてみてからでもいいでしょう。
ピントリングの改良は、ピントリングと同じ半径の幅1cmのリングを紙で造り
セロテープで留めて使ってみてください。
これも、思わず笑みがこぼれるほどの具合良さです。
マニュアルフォーカスが楽しくなります。
3 デジタルテスターの改良
電池の電圧をチェックするのに使うテスターとして
小型軽量のデジタルテスターはお薦めです。3000円ぐらいで買えます。
ただし、これで測るのは電流を流さない無負荷の起電力ですが、
電池の消耗度は解りますから必需品です。
これがない場合は盲目飛行に等しい電池の運用になります。
このテスターで、ダメ電池を検出したり、
終了電圧を測り、接点その他の具合を知ります。
改良点は、少しわかりにくいとは思いますが、
左隅の赤と白の色が付いた部分をよく見て下さい。
白が−極の黒コードが出て行くことを表示しているのですが
私はここに小さなボルトネジを付けて、アースである−極のコードを
一度ここへ落としてあります。
(電気の解る人なら、蓋を開けて中を見ればどうすればいいかは解ります。
電気の解らない人は、勉強しましょう。)
ですから、電池の電圧を測るときは、ここに電池の負極を乗せて
上になった正極のボッチに赤いコードのテスター棒を押しつけます。
両方ともテスターの棒だったら、電池の両端を棒の先端で押さえることになり
ぐらぐらして、安定した電圧が測れません。
デジタルテスターは非常に敏感で表示が押しつける圧力でころころかわります。
しっかり押しつけないと接触抵抗が大きくなり電圧も不正確になります。
同時に、いかに圧力が大切かが解ります。
☆
さらに私はテスター棒は長くて邪魔なのと、断線しやすいので
写真のように蓑虫クリップを取り付け変えてあります。
回路の電圧などを測る場合もこのクリップにしておくと便利です。
必要なら針を噛んで、狭い場所の電圧は測ります。
4 アングルファインダーの取り付け
ミノルタには銀塩1眼レフカメラ用の
非常に優秀なバリマグニ・アングルファインダーがありますが
これが、デジタルカメラの時代となりDiMAGE7シリーズが主体となった現在遊んでいます。
何とかこれがDiMAGE7に付かないかと考えました。
そこで、このようなモノを作りました。
加工性と使用感の良い銅板製です。
DiMAGE7のEVFに被せて使います。
銅板は現物合わせがしやすく、ぴったりサイズでできました。
装着するとこのようになります。
隙間なくキッチリできましたから、ぐらぐらしません。
視度調整がEVFのものより強力ですし、瞬時に切り替える2倍拡大機能がありますから
視野も大きくなるおまけが付いて、ピント合わせが標準より、大変楽です。
縦横ティルト自在のこのファインダーが付くことで
もともと機能美抜群だったDiMAGE7が
さらにパワーアップ。
もちろん取り外し自由です。
過去の遺産が生かせて、自分でも大いに感激しました。
☆
これでローアングルの縦位置撮影が
可能となり、花の写真も構図にバリエーションが増えました。
新機種Z1にも色々着けました。
http://f7.aaacafe.ne.jp/~hirai/photo_24.html