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手ぶれ研究所

最新情報

このページは
スタック形式
です。
新しい情報を古い物の上に積み重ねていく方式です。
車のダッシュボード上につけるコインいれを同じ理屈ですね。

新型カメラA1/Z1用に年末に開発し、暮れの京都などで使用実績を上げましたので
新型スタビライザー2004年式
と改名します。

ごらんのように旧タイプと違って、
奇抜な形状ではなくなりましたので、
シャイな方でもこれを付けて街を歩けます。
京都では、「格好良いですね、売っているんですか?」と聞かれました。
「いえ、自分で作るんです。」
A1Z1STABILIZERS.JPG - 58,966BYTES
このタイプを付けて撮ったサンプル写真は
東京クリスマスイブ白糸の滝が現在あります。
ぜひご覧下さい。カメラが1ランク上の物になります。
今年から私の写真は全て、この新型スタビライザー2004型で撮ったものとなります。

旧タイプで撮った効果のほどを知るサンプル写真は
東京お台場1東京お台場2そして青函連絡船羊蹄丸などがあります。

いずれも1/6秒〜1秒ぐらいのスローシャッターまで対応できます。
面倒で重くて邪魔になる3脚は要りません。
わたしもベルボン、スリックなど一応
大小いろいろと3脚は持っていますが、
月も撮れるし、滝の流れる写真などが撮れたのでもう要りません。
なんと言っても制作費は800円ぐらいです。


旧タイプより更に簡便で安く作れるようになりました。
作り方は簡単ですが、こちらに説明があります。


なぽちゃんスタビ友達

HYAKUHUK.JPG - 19,894BYTES
京都にお住まいのC.H様から
の贈り物、百福茶碗です。
これで飲むお茶サイコー。

この新型2004年式スタビライザーを作ったという、
お便りをいただきました。
手ぶれのないシャープな写真が撮れるので、
友人にはちょっと秘密。

Z2をお使いのkanemitu様より。
なかなか完成度の高い市販品のような作品です。
スライドできてファインダーと固定点の調節が自由です。
Z2_STABILIZER.JPG - 15,739BYTES

この方のHPをご覧ください。
http://www.linkclub.or.jp/~t-km/photo/z2/

香川県在住のアプロ様より、下の写真のようなカーブした
なぽちゃんスタビのバリエーション製作のお便りを戴きました。




お便り紹介

古いコンパクトカメラ用3脚のカメラ固定用ネジを取り外します。
もちろんネジを取り外した3脚は燃えないゴミ行き〜。
ホームセンターで買ってきた鉄板にウレタンテープを貼り、先ほどのネジをワッシャーを噛まして取り付け。
材料費は400円でした。
使ってみると、結構いい感じです。
これなら手持ちで望遠端を生かしたバックのボケボケ写真が撮れるかな〜


アプロ様のHPもご覧下さい。
http://wwwi.netwave.or.jp/~apro1958/index.html

皆様も、お写真をお送りください。

以下、理論と歴史です。


はじめに

私のDiMAGE7使用法あれこれ

  まず、DiMAGE7は高性能な割に、
軽くてコンパクトで、手ぶれが起こりやすいカメラだと思います。
DiMAGEXなど一般に小さくて軽いデジカメは手ぶれのために
ピントが甘くなる傾向があります。
軽くても、比較的大きなボディを持つカシオのQVシリーズは
手持ちでも比較的シャープに撮れました。
これは、脇を締めてファインダーを覗くときにカメラを握った手を
おでこに付けるなどして、固定しやすいためでしょう。
もちろん、ベテランの方々はシャッターを押すことにかけては長い経験を積んでおり、
一瞬息を止め、あるいは吐ききり、最小限の力を指に送り込み、
この、手ぶれ量を限りなくゼロに持っていく技術を体得しております。
だから、ベテランの写真はシャープなのです。
この技術を前提に高性能カメラは真価を発揮します。
しかし、初心者だって、シャープな写真はいくらでも撮っています。
失敗写真は除外しますから。
「よく撮れた」と評価される写真は偶然に撮れるのです。
ここでは、偶然も技術の一つにするべく、
手ぶれのない写真の取り方について、研究したいと思います。

手ぶれの理論

最初に、手ぶれを押しぶれ保持ぶれの二通りに分けます。

注1)ミラー跳ね上がりタイプの一眼レフでは、
さらにこの他に機械的なミラーショックによるぶれがあります。
またまたさらに、ぶれないはずの三脚の振動ぶれもあります。

注2)ここでの話は、論旨を明確にするためにあえて、
極端に単純な物言いをすることをあらかじめお断りいたします。

1.押しぶれ(回転ぶれ)

(1) 回転ぶれ感情論
 
DiMAGE7を横位置に持ってシャッターボタンを押すとき、
超初心者、たとえば小さい子供が押すとき、うなずきながら撮っています。
たぶん、いい大人の私もその傾向があるに違いない。
良い被写体に巡り合わせたとき、「よし!」と、張り切ったときにたぶん顕著です。
頭と合体した私のカメラは下方に回転します。
2/3インチに500万画素も詰め込んだCCDの1ドットに、
700万画素まで解像できるレンズがつくったピントをシャッターが開いている間
保持し続けるなどできるのだろうかと考えてしまいます。
カメラを万力に挟み、タイマーでシャッターを下ろすようなことをしない限り
無理かな。ダメじゃないの。

(2) 回転ぶれ理性論 

改訂版
CCDの対角線の大きさを1.4倍大きく見積もっていましたので
以前の値を1/1.4倍して記述し直しました。
2006.1.31

冷静に、計算をしてみます。

CCDの大きさを表すインチは
通常の25.4mmではなく、それの1.4分の1である。
したがって、 CCDの縦横比は3:4ですから
対角線の長さを2/3インチ=25.4mm×2/3÷1.4=12.07mm、
ピタゴラスの定理から横9.67mm縦7.26mm面積70.2平方mm
この中に524万画素が入っているので横2582ドット、縦1936ドットが並んでいることになる。
したがって1ドットのサイズは9.67mm÷2582=3.47マイクロ・メートルとなる。
さて、準備完了。DiMAGE7のレンズは7.2〜50.2mmなので
ピントの1点が焦点距離50mmぐらいのレンズで許される角度の回転は
Tanθ=3.47/50000[rad]≒θ(近似式)
わかりやすく換算すると
1.4mの棒を片方固定してもう片方をおよそ1/10000m
つまり、0.1mmずらすことの回転に相当する。
DiMAGE7の最大解像度を要求するには
カメラおよびこれに一体化した頭と手の動きは、これ以下に保持しなければならない。
シャッター速度が1/100と仮定して1秒間に動いて良い距離は1cmだ。
半径1.4mの円周速度で1[cm/s]ということだが、これは平均速度と言うこと。
1/100秒間の間に動いて良い距離が0.1mmであることに変わりはない。
頭の動きに換算すると首を回転中心として半径はおよそ20cmだから、
それの1/7すなわち、0.014mmということになる。
これが、シャッターが開いている時間にカメラの動いて良い距離になる。

結論:がんばれば手持ちで何とか…ならないよ。シャッター速度が速ければね!

2.保持ぶれ(健康な体は揺らぎます。)
 生き物は動くのが当たり前。
筋肉は脳からの神経パルスで収縮を続けるデジタルマシンです。
パルスが多数でて、平均化された状態で収縮値がでてきます。
この場合、なよなよした非力の人と筋肉マンではどちらがぶれないでしょうか。
そこで、思い当たるのが射撃の達人です。
ある程度の筋トレと精神修養と称される不思議な分野です。
普通の人で、健康ならば良しとしましょう。
あまり、言いたくないけれど、
経年変化でいろいろな傷害を蓄積しはじめた脳はパルスが不安定で、
じっと安定した収縮はできないのです。
せいぜい精進して、睡眠不足をさけ、
アルコールからのダメージを遠ざけ、
心の平静を保つよう心がけ、
冷静にシャッターを押すことにつきます。…
ようするに、あきらめましょう。これは。

手ぶれを抑制する要素

1.慣性

1) 直線運動に対する慣性

 重いカメラはそれ自体の慣性力でシャッターを押す指の動きに対抗します。
だから、単純に言えば2倍の重さのカメラは手ぶれは1/2で、
ピントの最小半径は1/2となる訳です。
これは縦横1/2の大きさにまとまった解像度4倍に相当します。
つまり、画素が4倍になったことと同じです。
(シャッターが開いている時間に起こる様々な縦横の振動画あったとして)逆に、
2倍の手ぶれは画素が1/4のカメラと同じ解像度となります。
少なくとも、短い時間のシャッターでは一方向に動くとしても1/2の画素相当に落ちます。
500万画素のDiMAGE7が250万画素になるわけです。
だからといって、画質が250万画素に劣ることと同じではないようで、
やはり500万画素の方が絵はきれいです。なめらかな印象となります。
これは、ちょうど半分の画素のカメラCANONのPowerShotPro90ISと比較して思うことです。
PowerShotPro90ISは大変シャープに撮れるカメラです。
場合によってはというか、ほとんどのシーンで500万画素のDiMAGE7に負けていないほどの
驚くべき解像度です。ほんとに舌を巻きます。
ただ、それは解像度1点に関してです。やはり、ImageStabilizerの威力でしょう。
ということは手ぶれが少ないためのシャープさである証明です。              

  (続く)

2) 回転に対する慣性(慣性モーメント)

 やはり大きいカメラは一般的に回転に対しても慣性力を示し、
抵抗します。上の直線慣性は質量に比例しましたが、
こちらは質量とサイズの2乗に比例します。
だから、質量よりも大きさの法が重要です。
というか、形ですね。長い方がよいのです。
カメラの場合、”いも”と呼ばれるSONYのアレとかCANONのアレとかは
慣性モーメントも大きいのです。
鉄アレイのように重さが振り分けられている方が回転しにくいのです。
アーチェリー(洋弓)の弓にはスタビライザーという
おもりのついた棒が何本かついているのを見たことがありますか。
アーチェリーは弓の方向には長いので
上下方向の回転には安定ですが、
水平方向にはきわめて回転しやすく不安定です。
矢は弓の左右どちらかからでてゆく非対称性ため、
リリース(射出)時に回転モーメントが発生します。
矢は長いので弓ほど影響は受けませんが進行方向を変えます。
(矢と弓の回転方向は作用反作用の法則から反対方向です。
角運動量保存則といいます。)
これ以上関係ない話は終えますが、
ようするにカメラについても全く同じ理屈が適用されて、
シャッターを押した瞬間に慣性中心の周りを回転するのです。
昔のカメラはレンズシャッターのカメラの方が
フォーカルプレーン・シャッターのカメラよりシャープであったのは
この理屈によります。
つまり、カメラ内部の運動体が非対称の場合、
必ず反作用でカメラはぶれます。
現在はキャンセラーと呼ばれる反対の動きをするダミーを動かして
ショックをうち消していますので
1眼レフの初期のものより、いわゆるミラーショックはないと思いますが、
設計の悪いものでは残留振動がでるでしょう。
設計で思い出しましたが、
拳銃も設計がこの点をうまく配慮していないものは
命中率も悪くダメ拳銃となります。
撃ったときに発生する銃口が上を向くリコイルというアレです。
いわゆる名銃のほまれ高いルガーやワルサーP38は
メカニズムと形(デザイン)で人気があるのは否定できませんが、
リコイルが少なかったそうで
相手を起きあがってこなくする
ストッピニング・パワーが大きいそうです。
(もちろん使ったことはありません。
知ったかぶりです。
使ったことのある方ごめんなさい。拳銃の本で読みました。)

結言:DiMAGE7もさらに進化して行き、
カメラの歴史の中で名機の誉れを得られるといいですね。
現時点で、もはや名機だとは思いますが。

手ぶれを防ぐ方法論

2.タイマー撮影

 DiMAGE7を固定してタイマーなどで
シャッターを下ろすと押しぶれは防げます。
ただ、10秒しかないので実用していません。
むかし、カシオQV2000を使っていたときに常用していました。
2秒のタイマーがついているデジカメをお持ちならぜひやってみてください。
シャッターを押してから「1.2.はい!」と撮れる感じはなかなかよいです。
誰でもシャープに撮れます。
DiMAGE7に2秒のタイマーを設置すべきでした。
いまからでも遅くない。
6000円もするファーム・アップサービスに入れてください。
ミノルタの方々お願いします。
哀れな迷えるユーザーの頼みを聞いてくれませんか。


すべてのデジカメ・メーカーへアドバイス:
2秒のタイマーの名称:「ショックレス・シャッター」という機能ボタンを付けること、
セールスポイントが上がること間違いなし。
(「押した瞬間が撮れない」などというモノのわかっていないご意見無用。)

3.小型三脚

 卓上3脚を常時付けておき、
構えたときに肩や胸に3脚をたてるように固定します。
これでかなり保持ぶれはなくなります。
これはおすすめです。
一脚より機動性があり、それにちょっとかっこいいです。

4.レリーズ

ミノルタのレリーズは銀塩一眼カメラと共用で、
DiMAGE7でも使用可能です。
これでシャッターを下ろすと
押しぶれは限りなくゼロへ近づくでしょう。
ただ、DiMAGE7は、レリーズの半押しを長時間維持できないらしく、
タイミングを逸するとシャッターが切れなくなり再押しとなります。
ちょっと、不便です。
すぐ全押しする分には問題はありませんが。

5.そこで私の秘密兵器開発センターから、信じられないものがー!

STABILIZER.JPG - 22,526BYTES STABILIZER2.JPG
前方のローリング抑止用棒はアルミジョイナーという名称の
8×3.5mmの変形H型をした断面をもつ、軽くて丈夫な棒。
90cmの長さで1本220円、
その先端に42gのワイヤーグリップを付けている。
長さは30cmにした。
アルミ棒の根本は平折というL字型の薄い鉄製の金具にネジ止め。
これをさらに外付けフラッシュ用の取り付け具にネジ止めしている。
後ろの三角形はステンレス製の棚受け金具であり、
値段的には一番高かったのだ。
817円。グー。(ーー;)
これは別なものでも全くかまわない。
はじめ、これしか売っていなかったので、買ってしまったため、
義理で使っているだけ。
カメラを構えるとちょっと邪魔だが、
頬や側頭部にあてがって固定できるので、
怪我の功名というか負け惜しみ的勝利。
全体で480gになってしまった。
もしかするとあとで軽量化に向けて改良するかも知れない
予感ありまくり。
あと、みてくれだが、かなり人目を引くタイプ。
注目度抜群の目立つこと必定。気の弱い人は、
これをもって街に出かけ心を鍛えることが出来る。
わたしは、平気だ。
…ちょっと隠すかも知れない。
こんな変なものを付けている人間を見かけたら、それは私だ。石を投げないで欲しい。 

発表:カメラの3脚穴に適度な重さの金属棒を取り付ける作戦:やったー!これだ。

ついにスタビライザーの完成。
    
これを開発した以降、わたしの写真はツインストロボシリーズ以外、
すべて
スタビライザー
を付けて撮っています。
したがって、サンプルとしては、デジタル写真館の方をご覧下さい。
それ以前の、写真は何となく甘くて、見る気がしなくなりました。

2つだけお台場で撮ったものを掲載します。
どちらも、もちろん3脚なしでスタビライザーです。
特に、このような状況で威力を発揮します。

DiMAGE7i、ISO200、絞りF
3.5、シャッター速度は1/8秒。
GRAYCAR.JPG - 56,538BYTES

プロカメラマンのDiMAGE7のサンプル写真にあった場所ですよね。
あちらは、絶対3脚です。
この暗さは行った人は知っておられるでしょうが、
写真を撮る気を奪います。

DiMAGE7i、ISO200、絞りF3.5、シャッター速度は1/2秒。背後の壁にもたれながら。

RED_CAR.JPG - 70,084BYTES


現在デジタル写真館の1ページ目が全部お台場です。
お台場に、猫の動物園があるそうな。称して「おにゃん場」 今度行ってみますね。

スタビライザータイプU

先代は腕の長さが30cmで後ろのテール部も27cmでしたが、
タイプUでは前の腕が20cm、後ろのテール部が14cmです。
これでも、月が手持ちで撮れますよ。
現在のわたしの愛用機はこれになっています。

DiMAGE7i + Kenko Digital Tele 1.83× LD-183T + TypeU
中心部をトリミングしてさらにクローズアップしたもの。


17MOON.JPG - 27,620BYTES

同じく月齢の違うもの
いずれもシーイングとしては完璧ではありませんが
デジカメでこれくらい撮れれば良しとします。
本格的な天体写真に挑戦するには、DiMAGE7のレンズは不向きです。
望遠鏡に付けるにはデジタル1眼が望まれます。

8MOON.JPG - 23,824BYTES
別のページにも同じ写真が掲載されていますので重複ですが、
サーバーを圧迫しないので何度でも使わせていただきます。

下の写真が新しいバージョンの全体像、
ま、なかなかグッドデザインだ。

TYPE2_ALL.JPG - 127,296BYTES

これの下部にこのような物が付いていて、
これが新型5本直列の本体です。
最近、また大きなホームセンターが近くにできたので、
さらにおおきなワッシャーを手に入れました。
6本でも8本でも同じパターンでいけそうです。
(8本というのはペア並列電源の事ね。)

NEW5SU.JPG - 42,770BYTES

主要部の拡大写真
STRONG No.7 いいねえ!丈夫で。
それから、三脚ネジはカメラ部品店で手に入り、
わたしも3個もっていますが、
この写真のは、先代の外付けストロボのカメラ取り付けようネジです。
反則ですみません。つまみが大きいもので、つい。

TYPE2_MAIN.JPG - 90,690BYTES

テール部のおもりの取り付け方。なぜこうなっているか。
左の大きなのだけですと、滑って落ちるのです。
はじめてこれを持っていった北鎌倉のどこかに
(たぶん円覚寺のどこかに)、1個落ちているはずです。
それ、私のです。

TYPE2_TAIL.JPG - 33,083BYTES



DiMAGE7/7UG/7i/7Hiの関連情報リンクです。

http://www.minolta.com/japan/

http://www.minolta.com/japan/release/f_top.html

http://www.minolta-sales.co.jp/support/supportfrm.html

SNOW_BACK.GIF - 2,404BYTES